ザ・ガードマン

思い入れ文


LAST UPDATA:2006/7/10


話数 サブタイトル 思い入れ文
1 黒い猫 ひろさん
旧・大映テレビ室が生んだ、東映の『キイハンター』・『プレイガール』と共に集団アクションドラマの古典的名作の記念すべき第1話。話の雰囲気は、旧・大映映画の名シリーズだった『黒』シリーズの色合いが強いものでした。また大阪ロケ等でも、後の海外ロケの先駆けとなる部分もありました。意外な所では、若かりし頃の芳村真理氏の姿も見応えがありました。後の大映テレビ系作品にも通じた重厚な人間ドラマに加えて、スリルとサスペンスに富んだ単純明快なストーリー・派手なアクション・適度なお色気と他作品にも多大な影響を与えた部分は大きいものがあります。「ガードマン」という和製英語を定着させ、全350話の大ホームランを飛ばした本作。ここに、東京パトロール社のガードマン達の伝説が始まったのです。
3 黒いアスファルト ひろさん
#1(=黒い猫)同様に、暗躍する産業スパイ団とガードマンとの対決を描いたもの。ここでの舞台は、高性能エンジン搭載の乗用車を開発している自動車会社。テスト走行の成功に全力を挙げる試験課課長と高倉隊長との対立で、産業スパイの恐ろしさを説いた高倉隊長に対し「・・・しかし、最後はライダー(=テストドライバー)の根性なんだ!その根性まで、誰が盗めるかね!?」と反論した課長を演じた中谷一郎氏の熱演は見事でした。それだけに他の隊員達が呆れる中で、危険を覚悟で仕事に情熱をもって挑んでいる姿に高倉隊長が反発を超えて心情に共感したのもわかります。最後に課長のほろ苦い失恋の後で高倉隊長と共に語り合うラストシーンは、あらゆる意味で果てしなき戦いを覚悟した2人の新たな決意を表していました。
14 殺人者 ケンジさん
当時ザ・ガードマンは白黒テレビがスタートの頃に放送で高倉隊長がクラブで潜入捜査の危険で悪のボスに演じたのが滝田裕介さんの切れ味のボス役が一番面白い。そして、白いシャツに来た当時24歳の顔が太り感じの東野英心さんの若い演技は最高に面白いね。そして、いい女の沢たまきさんのバンダナの素敵ないい女でプレイガールのだいぶ前の若い沢さんのきれいな女性だよ。
65 口笛を吹く悪魔 余人何某さん
DVDはおろか家庭用ビデオのない時代、テレビ番組は一過性の消耗品だったし、創り手もそのような認識だったに違いない。このような時代背景こそが長寿高視聴率を生み出し育んだことは想像に難くない。不肖私が生まれたのは昭和45年だが、両親がテレビにかじりついて見ていたこの「ザ・ガードマン」のテーマソングを子守唄替りに聞いた憶えがかすかにある。この第65話が放送されたのは昭和41年7月1日午後9時30分だった。この日は最初で最後の「ザ・ビートルズ武道館公演」が裏番組だった。そのため視聴習慣化していた人でも見逃した人も多かったのではないだろうか?この回のゲストは露口茂氏である。あの山さんだ。勿論「太陽にほえろ!」の放送開始前なのだが、私などは数年前にCSで初めて見たものであるから、当然山さんのイメージが先行しており、違和感が拭えず、それが原因でとても印象に残ったエピソードになった。彼の役回りは殺人の目撃者で裁判での証言前にやくざに脅迫され、熱海のホテルに雲隠れに来た気弱な会社員である。挙句には自殺に来た女とネンゴロになり金をせびられ、脅迫者の仲間と勘違いして怯えるという、およそ山さんとは程遠いものだった。このエピソードは今回DVD化されて何度も繰り返し見ることが可能である。先程のような理由で本放送時にはあまり視聴されなかったであろうし、この後の山さんの活躍を知っていればこそ、消された歴史の発掘といえるのではないだろうか。ちなみに、この後露口氏は、第123話現代牡丹灯篭で死んだ恋人にそっくりの女に血を抜き取られる(視聴後「太陽にほえろ!」第109話俺の血をとれ!も必見)間抜けな小説家で再登場している。
79 現金輸送車危機一発! ひろさん
東京パトロール社は、凶悪化した犯罪手段に対抗して特別設計の現金輸送車を開発した。だが、その「鉄の要塞」に挑戦する命知らずの3人組が大胆不敵な悪巧みを実行しようとしていた・・・!鉱業所から本社に向けて精錬された金・プラチナを定期的に運ぶガードマンと、私利私欲に駆られた3人組との対決を描いています。小型トラック・いすゞ エルフィンをベースに、いすゞ自動車と提携して開発したウォークスルーバン型・現金輸送車は現在の視点から見ても先進的なもの(タイアップからかいすゞ ベレルが犯人車で大活躍)。本当に、設計思想が見事な現金輸送車でした。また敵の攻略も、「緻密」の一言。裏切者の暗躍や、レッカー車のうまい使い方・同調無線機の傍受転用・酸素溶接機の拷問とガードマン達も舌を巻く攻防戦は見応えがあります。でも、ガードマン達も負けてはいません。傷を負いながらも敵の同調無線機を逆用した杉井隊員も見事ですが、この話の影の殊勲者は小森隊員。冷徹な仏頂面で、高倉隊長の制止を振り切ってあっさりと現金輸送車の秘密を言う所は見事。「なんだ。もう東京パトロールへの通信はやらんのか?ご用済みだな。俺は・・・」・「俺はガードマンだ!そんな機械の装置まではわからんよ!!」・「キャップ!こうなったら抵抗はやめましょう。こっちの負けですよ」と軽口で言い放つところは、ほとんど中条静夫氏の代表作だった『あぶない刑事』の近藤課長ばり。『あぶない刑事』ファンの方にも薦められる、現金輸送車・襲撃攻防戦の秀作でした。
98 現金輸送車絶体絶命 ひろさん
猪苗代湖・近辺にレジャーセンターを作るべく、契約に同意した地主達に払う用地買収の契約金・3億8千万円を運ぶ事になったガードマン。その契約金を巡って、影で暗躍する謎のギャング団との対決を描いています。話の80%を占めた舞台は、雪に覆われた丸太小屋のある山奥の一本道。一本道での登場人物はガードマンを含めて11人(うち1人は除雪のため途中で離脱)で、大道具になる車は3台と除雪車1台。敵の武器は、サイレンサー付きのピストル2丁と散弾銃1丁。セットも輸送車の金庫室と丸太小屋の中と、かなり天然の密室劇に近い内容になっています。事態の打開策に躍起になるガードマン達の攻防と、次々に現れる人物から真の黒幕を暴く謎解き風の二転三転の連続活劇になっています。また上野山功一氏と共に人間味の強いチンピラを演じた、若き日の湾岸署署長・北村総一朗氏のキレた演技は見事なものでした(若くてスマートでしたね・・・)。ですが、吉田隊員も共感した真の「黒幕」の動機は現在でも(むしろ今は事態が悪化していますが・・・)通じる人生の悲しさを垣間見ます。あらゆる万感を抱えた、密室型スリラーの佳作でした。
118 大泥棒一家 ひろさん
真珠入札会に出品する真珠の輸送と、目的地である熱海のホテルで行われる入札会会場を警護する事になったガードマン。高倉隊長が待つホテルに向かう清水隊員と杉井隊員が乗る真珠入りの現金輸送車を、ゴムボートを載せたワゴン車がしっかり尾行していた・・・。この話は、デパート専門の万引グループあがりにして「大泥棒一家」にのし上がろうとする他人同士の一味とガードマンとの対決を描いています。冒頭の尾行シーンから、明るいエレキサウンドが流れる所から見ても話の世界観を垣間見ます。この話のテイストは、ドライで能天気なコメディスリラー。一家は多々良 純氏・三崎千恵子氏・藤木 孝氏・山東昭子氏と豪華なメンバーですが、子役の少年を含めて軽口も気持ちよく皆は楽しげに演じております。またドンファンながらもお人好しなナニワの商人・内田朝雄氏や、一家対ガードマンに加えてホテル封鎖に抗議殺到の客に翻弄されるホテル支配人・杉田 康氏も捨てがたい味がありました{外人バイヤーの中に多々良 純氏が出演した『100発00中』(1965年・東宝)で共演したマイク・ダニン氏がいたりします}。石松愛弘氏と宮下泰彦監督の手腕も、よく話を練っており丁寧に描かれています。ヒーロー〔007とスーパーマン〕に憧れている少年のスパイ戦や、大人達の緻密な戦略はガードマン達の盲点を突いていて見事。敵ながら、アッパレですね・・・。でも盗んだ真珠は一部とはいえ横取りの欲望が丸出しになり、あっけなく仲間割れ。またマークするためとはいえ「・・・俺達はクビさ」と海までついて来た杉井隊員をノシたところで少年の理想{知恵と知恵との戦い。ゲームでなくっちゃ}がズレるところを見ても、少年の目から大人の汚さをさらりと出すところは見事でした(砂埋めにされた杉井隊員の勇姿[?]も見事!)。最後は高倉隊長の号令で、懲りない[?!]少年は杉井隊員によって「お尻ペンペン」・・・。最後の最後で、「どんな理由でも大人も子供も悪い事をしてはいけないんだ!!」という良心という名の「鉄則」を充分に表現していました。今の視点でも充分通用する、『噂の刑事 トミーとマツ』調のコメディスリラーの秀作でした。
127 現金強奪作戦 ひろさん
都内・下町の、とあるガレージ。そこには、5人の男達がライトバンを改造したり迂回路の看板を製作していた。別に現れた首領格の男と秘書の女が、盗撮した8mmを映写した。それは、東京パトロール社が契約している服装学院だった。彼ら7人は、入学希望者が殺到する最終日に集まった入学金を強奪しようと暗躍していたのだ!この話は、緻密な計算ずくで用意周到な計画を立てた狡猾な一味とガードマンとの対決を描いています。おそらくは洋画の『黄金の七人』を意識したのか、サブタイトル映像も東京パトロール社の社章の下に7人のシルエットと凝った物になっています。そのためか、7人のチームワークはなかなかのもの。計画自体も、偽の現金輸送車の用意(撮影のために同型車を3台も用意するとは!!)・電話線の改造・非常ベルの切断・踏切の開閉時間の逆用と巧妙さが印象的。それだけに、ガードマン達もまんまと引っかかってしまいましたね。また一味の近藤 宏氏や中井啓輔氏等の面々も、アクがあってよかったです。でも、この話の鍵は秘書の清水まゆみ氏。社長の尾瀬 格氏との切ないロマンスは、実は重要なポイント。社長は愛も計算の一コマで、仲間も「計画の青写真」というより機械の「歯車」としか考えていないところは完全主義的な雰囲気があります{なにしろ持論が「・・・俺の計画に「失敗」という項目がないんだ!!」ですから・・・}。それが、「計算ずくの計画」という名の機械が破壊されていく元凶となるのは因果応報というべきでしょうか・・・。何しろ秘書の女は尾行していた杉井隊員が交通規則を守っていたのに対し、一時停止をしないで自爆事故{=自殺未遂}を起こしているのですからね・・・。その機械の破壊に全力を挙げたガードマン達は、ヘリコプターを駆使しての大捕物。空撮カットも、うまく使われていましたね。ラストシーンはしんみりしながらも、粋な音楽にのったゲーム感覚の攻略戦に「黒田建設」(この話は黒田義之監督作品)といったお遊びが効いた野添和子氏+春日千春氏・合同プロデュースの入学金攻防戦の佳作でした。
129 勲章は高くつく ケンジさん
このドラマにゲストに作曲家の先生に演じていたのが野際陽子さんの若い犯人役演じたなんて思いませんでしたよ。そして、野際さんと同じ音楽先生と同じ元参議議員の中村敦夫さんの脇のいい味に出していますね。2人のスターのブレイクの前にいいドラマ面白い。
196 集団誘拐 ケンジさん
うちの父がザガードマンが好きで全て見ましたよ。高倉キャップが朝の路線バスで途中ジャックされてしまうのでバスジャック班演じる当時25歳の若い平泉成さん当時征の芸名で大映の脇役で活躍されていましたね。子供の父親役小松方正がさんが心配な父親役ですよ。助けに求めて大捜査路線バスが倉庫に突き破り高倉は血だらけで病院にいきましたね。
199 殺人者に明日はない ケンジさん
清水隊員がスペインマドリッドで襲う危険な戦いが凄いですよ。ゲストの緑摩子さんの悪女の熱演ぶりは素晴らしいから最後のシーンで緑さんの爆死のシーンでクルーザーも爆破すごいからだ。
202 荒野の大悪党 ケンジさん
高倉隊長が山梨に行方不明に拉致されてしまうがその悪のボスに演じたのが高松英郎さんの悪役な演技ぶりは面白いよ。その他に睦五郎さんと帰えって来たウルトラマンのスーツアクターに演じたのがきくち英一さんたちが個性な味わいな演技だ。荒野の決戦で宇津井健VS高松英郎の2人の戦いで高倉隊長の歩くシーンにしんどうそうな戦いはすごいなと思います。
235 大空に消えた現金輸送機 ひろさん
サブタイトルは、一見は定番の現金輸送車・襲撃編のアレンジ。しかし出来た作品は、現在でも有効な「人類に発せられた警告の物語」。サブタイトルが出る前の冒頭の話は横領目的の強盗事件として展開するも、過疎で廃村になった無人島に不時着して高倉隊長と清水隊員が犯人の社員を置き去りにして逃げようとしたらセスナは煙のように消えていた・・・という異色の展開。そして社員による日本では珍しくなっていたペストの突然の発生と、村民を名乗る一家の正体の暴露によって話は一気に猛加速して行く!!本作の影響をうけた作品である東映の『キイハンター』&『プレイガール』の影響からか、セスナやマシンガンを駆使した肉弾戦的なアクションは迫力たっぷり。山内 正氏の『ザ・ガードマンのテーマ』のアレンジ曲も、勇壮に鳴り響いています。
 でも真のテーマである「科学の悪用」という名の「現代の怪談」も、丁寧に描いています。新東宝の『スーパージャイアンツ』シリーズでも、様々な科学の悪用を見てきた宇津井 健氏の演技は迫真に満ちていました(特に一味に細菌兵器の愚かさを訴えたり電話で小森隊員に島の秘密を訴えるシーンは必見!しかも、それをあざ笑った山本耕一氏の無表情の演技も見事でした)。そして「伝説の」ラストシーンは、多少の話の無理を帳消しにする不気味さ。日本国内(と世界中)でも現実に「現代の怪談」が起こっているだけに、架空の話では済まされない現実味があります。願わくは、榊隊員曰く「毒を作る奴はその毒で滅びるのさ!」という事を祈って・・・。
287 チエミのモーレツ女課長を殺せ! ひろさん
江利チエミ氏をメインゲストにした特別版。タイヤ会社を舞台に非情で狡猾な一味が暗躍する企業内部抗争に、ふとした事から大出世したモーレツ女課長とガードマン達が巻き込まれていく・・・。山浦弘靖氏+井上 昭監督は江利チエミ氏の代表作・『サザエさん』を意識したのか、モーレツ女課長の行動はほとんどサザエさん調(サブタイトル部にも「それ行けぇ〜!モーレツ女課長!!」と自らナレーションを入れています・・・)。話のトーンも、よい意味でコメディで味付けして題材の重さを軽減させた感がありました。なにしろトイレットペーパー・お茶っ葉、果ては部外者(=東京パトロール社)であるガードマン達にも懐中電灯(劇中では「ガードマンライト」)の乾電池まで節約させるコストカッター的なモーレツぶりには社員達やガードマン達も大翻弄。これには、某自動車会社を改革した方も顔負け(「廊下トンビ」のあだ名らしく女子トイレも然る事ながら社員食堂のくだりは見事[また社員らしかぬ浜田 晃氏がナイス!!])。本題の方も、丁寧に描いており見応えがありました。ここでの影の殊勲者は、南原宏治氏。なにしろ視聴者に感情移入させないほど、完全無欠なまでに怪しい雰囲気に包まれていました。それだけに、最後の土壇場の真相解明でまんまと騙されてしまいました。また、若大将こと加山雄三氏・夫人である松本めぐみ氏の悪女ぶりも見事でした。またモーレツ女課長のテーマとして『人生劇場』が流れているのも印象的でしたが、宇津井 健氏+江利チエミ氏の『人生劇場』デュエットは『ザ・ガードマン』の作品史上・永遠の名場面になりました。また轢殺されかけた後に女課長を見送るの高倉隊長の表情は、呆れと困惑の苦笑顔で絶品でした。高倉隊長とのささやかなロマンスも、考え方のすれ違いでパー。ガードマン達との「大掃除」を終えた女課長は、今日も「デート」の参拝。ガードマン達に見守られながらも、女課長さんは今日もモーレツに突進するでしょう。頑張れ!我らのモーレツ女課長!!




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