はだかの刑事
思い入れ文・公開現場


LAST UPDATA:2005/5/16


話数 サブタイトル 思い入れ文
1 93隅田川署
わたしが愛した娘、町−18年目の真実
2 マイホーム 5642
「マイホーム」。失った事で終わった夢と、手に入れた事で終わった夢。マイホームを手に入れるという事は人生の中での大きな目標の一つであり、頑張ったという一つの確かな証であるかもしれない。しかし、それが人生のゴールとは限らない。事件を通して出てくる「大事なのは家でなく、中身」、ドラマの中でも登場するセリフですが、中身である人間への愛や恋。形の決まっていない不確かなものかもしれませんが、形のあるものより余程大事かなと思ってしまいます。
3 ダイヤルQ2の女 5642
「関わりたくない」目撃者。寂しいから、ときめきたいから、軽い気持ちで電話したことが事件を呼び込む。でも、表沙汰にできないことから、事件の真実を伝えられない。電話で知り合った声だけが頼りの勘による捜査、木下刑事《室井滋さん》の捜査方法は無茶し過ぎたかなという感じがしましたね。それを上手く、矢口刑事《松方弘樹さん》がフォローする。ここが刑事の経験の差なのかと感じる部分でもありましたね。
4 万作、懲戒免職!? 5642
「法律なんてどうでもいい、娘の敵を討ちたい」。死んだ娘の幸せを奪った犯人を許せない、復讐に走る被害者の父親の無念の思い。矢口,本山刑事たちにも、逮捕をためらう部分があったかと思います。ラストで矢口がした暴挙(自らのクビを覚悟で、父親の罪を立証できない形にした)も、彼の「同じく、娘を持つ父親」としての部分がよく表れていたかと。その気持ちを察した本山のさりげないフォローがいいですね。このドラマでは世良公則さんの刑事役としては「静」の部分が出ている感じがするのですが、今回は特に感じたような気がします(逆に、『ベイシティ刑事』での世良さんは、「動」なんですけどね)。
5 石段を跳ぶ少女 5642
刑事と教師。何も、見える成果(検挙の数や進路の数)だけがすべてではない。共通していることは「人間を正しい道へ導かせる」、これが本質だ。それに沿い、刑事と教師の仕事があると思う。でも人間なのだから、万事上手く行くとは限らない。失敗もある。しかし、それを隠すことなく、自分の経験として次に活かすしかない。今回の話は「事に対しての後処理」の仕方、それによって我が身を滅ぼすかも知れない。そう感じさせた内容でした。
6 幼なじみ 5642
今回から、オープニングテーマ曲が早いテンポになりました。内容としては、被疑者と思われる男と幼なじみの女性。幼なじみの女性が嘘の供述をする理由に、本山刑事らは引っ掛かる。「幼なじみの男の昔の影を追い求めた」、彼を未だに好きな女性の友情(もしくは、愛情)が表れていた。でも、今と昔は違う。男の変わった姿を受け入れられない部分もあったのかと思います。そんな彼女の目を優しく覚まさせようとする本山刑事が良かったです。
7 偽りの家族 5642
「人間の心なんて計算どおりにいかない」(矢口刑事のセリフ)。事件の鍵を握る女性が逃亡生活中に手に入れた幸せ。しかし、秘密を隠したままの生活は、本当の幸せとは言えない。しかし、女性にとって立ち直るきっかけとなった事は間違いないのかもしれない。でも、完全に立ち直るために次の段階に進まなくてはならない。それは罪を償うこと。そうしなければ前へ進むことはできない。矢口が周囲を傷付けぬように慎重に彼女に接する優しさ、彼女自身がもう少しわかってくれたら・・・と思ってしまいました。
8 親切強盗 5642
ある親切強盗がもとになった被害者女性の自殺、犯人に対して怒りを覚える「いわき」刑事《野々村真さん》。感情的な「いわき」を、「(事件に対して、)本気で怒るくらいでなければ、刑事なんかやってられない」とサポートする矢口刑事たちのチームワークが印象的でした。
9 なごり雪 5642
それぞれの理由で故郷を捨てた2人の男が東京で偶然の再会。捨てた故郷に対する思いの違いが事件を引き起こした。この2人の男にとって、故郷というものがどういう存在だったのか。刑事たちが同情したくなる犯人と、そうではない被害者。違いは、故郷にいる家族。それを大事にしているかだったように思います。
10 愛と銃弾の間で 5642
「昔のように戻りたい」、別れた1組の男女のその後の明暗。しかし、過去に戻れない現実。一度は傷ついたはずなのに、揺れ動く女心。捨てられた男を未だに好きな女性の姿。しかし、過去が犯罪をして得た金で戻ってくるわけでもない。矢口刑事のラストの怒りはそれを良く表していると思います。一方、七瀬なつみさん演じる刑事(「しんどう刑事」だったかな?)が捜査課に移ってくるのも今回からなのですが、それまでも出演されていたので、違和感はなかったですね。
11 腰抜けデカの逆襲 5642
「警官が犯人にびびってはいけない」、建前というか理想はそうなんですけれど、警官も人の子である。平気ではいられないのは普通かもしれない。「弱い人間よりも、臆病な人間が警官に向いている」と言った矢口刑事の意味。臆病だからこそ、捜査に対して無理をせず慎重になれる。つまり、目先の手柄だけ考えれば、良いわけではない。そういった事だったのかなと思います。今回の話に志村東吾さんが若手警官役で登場していますが、なんとなく役柄が、後の「はみだし刑事情熱系」の工藤刑事を思わせるような感じでしたね(犯人にびびるシーンや、バイクに乗って追跡するシーンだとか見ると)。
12 指紋のない殺人者 5642
「逃亡中の凶悪犯が善人になった」。もちろん、犯した過去の罪が簡単に許されるわけではない。しかし、無意識のうちに変わっていた被疑者の男。それだけでも、救いになったかもしれません。話の内容的に、被疑者と矢口刑事の取調室での駆け引きが主になった方がもう少し良いかなという感じもしますが、これはこれで良いかなとも思ってしまいますね。一方、今回の話からオープニング曲がまた変わったようです。
13 淋しい熱帯魚 5642
「父親らしいことをしてやりたかった」。脱獄した男の本当の理由。自分の娘が骨髄移植を必要とする病状となり、何とか自分の力で救いたい。凶悪犯と思われた男の意外な、父親らしい心。矢口刑事もその意を沿ってやりたい。本庁の刑事と喧嘩してまでも、逮捕を移植手術終了まで待つあたり、矢口も「やっぱり、人の親」という感じがしました。
14 女刑事危機一髪!? 5642
銃撃シーンが多いこと、凶悪犯を矢口刑事がパンチ一発で倒すなど、このドラマのアクション路線への転向を強く感じた作品ですね。タイトル通り「女刑事危機一髪!?」ではあるのですが、それよりも、夫を事件で失った女性が立ち直るまでの内容が強く印象に残りましたね。
15 危険な天使 5642
子供心に犯罪者の父を救いたい、少年の命がけの叫び。少年の必死さに、正攻法で答えるしかない捜査陣。少年もまた、「犯罪被害者」であるだけに傷付けられないという慎重さが印象に残りましたね(さすがに、矢口&本山刑事も無理できなかったというか)。
16 傷だらけの肖像画 5642
本山刑事が独身な理由、それは事件によって死んだ恋人をまだ好きだから。そう思えるような話でしたね。その恋人の兄であり、元相棒の刑事であった安田《中西良太さん》という男が容疑に挙がるも、信じたい本山。単独行動を取っていたのも、そういう気持ちだったのではと思います。中西良太さんの「妹の敵を取りたい兄」の役は『西部警察』でも見たのですが、今回の違いは、元刑事という設定からある一線を出ていないこと。その分だけ、まだ良かったというか(でも、した事は、どう見た方がいいんでしょうね)。同情できたというか。一方、娘《藤谷美紀さん》が自分のもとからいなくなってしまった矢口刑事。別れた妻の故郷・釧路に彼女と一緒に行ってしまう娘に、少し寂しいような表情の矢口にも見えたのですが。
17 哀しみの街角 5642
刑事は万能ではない。事件の解決方法として、何がベストか。精一杯やっても、結果が報われないかもしれない。失敗する可能性もあるはず。でも、最悪の事態を避けるために努力するしかない。それが刑事の信用につながる。そう感じるような話でした。内容としては、助けを求める女性の叫びにどう答えるか。100%の答えは出せないかもしれない。どこまで刑事としてできるのか。いわき刑事の出した答えは女性にしてみれば、どこまで理解されるのか。それよりも、本山刑事の捜査方法がどんどん荒っぽくなっているような気がしますね。
18 刑事が銃を撃つ時 5642
「銃を撃つ重み」、携帯や撃つ行為を許された警官だからこその責任。被害者を傷付けていけないのも当然だし、どんな被疑者であっても出来れば撃つことは・・・。今回の話では、本山刑事が失った自信。しかし、矢口刑事にもそういう過去があった。それをどう乗り越えられたか。「命の大切さ」をずっと背負っていかなくてはならない刑事の心。警官の行為で犯人が撃たない(撃たせない)ことで、その後の重荷を背負わせないようにするのも、また大事ではあるんですよね。
19 純情デカの反撃 5642
アクション主体になり、矢口刑事から本山刑事のメインへと変化しているようなこのドラマ。その本山の出番も少なかったら、どう事件を解決するのかという話でしたね。今回は、いわき刑事がそれを見せてくれるわけですが、矢口・本山がフォローという形は一応取っているのですが、今回は完全に裏方に徹するというか。そういう意味では新たなパターンの話ともいえるでしょうね。
20 殉職・新たな挑戦 5642
矢口が課長代理に、橋爪功さん演じる「たむらだいすけ」課長が副署長に昇進した今回。しかし、メインは木下巡査部長《室井滋さん》の殉職と、三沢警部補《布施博さん》の着任。今まで、刑事の殉職と着任は、刑事ドラマで多くありますが、殉職と着任を1つの話でやったのは珍しいのではないでしょうか。殉職劇といっても、木下刑事の最期の言葉もないという。それが、かえって残酷さを感じます。その意気消沈した現場に入っていった三沢刑事。布施さんの刑事役といえば、「刑事貴族」に代表されるような荒っぽいイメージの刑事だったのですが、今回のキャラは「刑事貴族」よりソフトになったというか(暴れ馬っぽいイメージは健在ですが)。それが本山警部補との相性ピッタリというか、名コンビ誕生と感じた展開でしたね。
21 鳴けない犬 5642
三沢刑事が犬嫌いであることが判明したこの話。でも、噛み癖のある犬だけに、怖くなるのは当然でしょうけどね。決して悪気のない犬、置かれている環境にかわいそうだという感じがしますが。その犬が飼い主である少年を救おうとする。「犯人が犬に負けた」といっても、確かに表現は間違っていないですよね(刑事たちも、犬のその後の面倒もフォローする形が、また良いです)。
22 優しさの証明 5642
三沢刑事の優しさと、「もう捜査課の人間から1人も死者を出したくない」と思う矢口課長代理の姿勢が印象的でした。
23 麻薬・ガラスの青春 5642
今回の話を見て気になったのは、「間違いない」という芸でおなじみの長井秀和さんが出演していることです。シーン(取調室でのシーン)を見て驚き、エンドロールで名前を見て、やっぱりと思いました。話の内容としては「刑事の怒り」。好奇心で薬物犯罪に巻き込まれている若者たちをどうやって救えるか。結局は若者たちの目線で捜査するしかない。こが刑事の「怪我の功名」。それよりも、本山刑事の上手いサポートがあったからこそ、事件解決につながったかもしれない。そう思います。
24 盗聴・脅迫者の影 5642
三沢&本山刑事が、ラジオから盗聴をキャッチしたことから発覚した事件の結末。それは、身内を亡くし心の中に穴が空いてしまった感じの男・火野が、罠と知っていて犯人に立ち向かう姿だった。「寂しさ」だけではない、心の張りを無くしている彼を、「おかしな奴」と思いながらも接していく三沢。そこには不器用な形ながらも、優しさを見せる点では一緒と三沢自身が感じたからなのではと思います。
25 拳銃とお弁当 5642
ロッカーの中を開けたら、自分と全く無縁の物を見てしまった。それが、自分の危機を救う物だとしたら・・・という話でした。今回の話、三沢刑事が捜査の指揮を執っている印象が強かったですね。でも、松方さんと布施さんの2人だけのシーンを見ると、どうも「刑事貴族」に見えてしまうような。それほど、見ている自分の中では「刑事貴族」のイメージが強いということなのかもしれません(それ以外のシーンを見れば、「はだかの刑事」ということを認識しますが)。内容としては、事件の容疑がかかる女性を「シロ」と見る三沢の勘。そこには、判断した基準(彼女が食べていた弁当)に対する三沢の思い出(弁当の中身が三沢家の弁当と似ていた)。思い出の何かと重ね合わせていたんでしょうね。
26 泣き虫デカの友情 5642
古賀刑事の飲み友達が被疑者だった。被疑者と古賀はお互い素性も知らなかったわけだが、知らなかったからこそ打ち解けた仲だった。それが被疑者と追う刑事という立場になった。飲み友達であっても、事件の被疑者になれば逮捕しなければならない。古賀にとって、なんともつらい逮捕になったと思います。彼が泣きながら被疑者を説得して逮捕するシーン、これが古賀刑事のベストシーンといっても良いでしょうね。
27 オバケとおばあちゃん 5642
老女の「オバケ騒動」に岩城刑事に巻き込まれたことから始まった今回の話。オバケと思われた者の正体と、その狙い。そして、その行方。それは被疑者であるが、愛する孫を守りたい老女の想い。それを知ってか知らずか犯罪を犯した孫。矢口課長代理の説得と、岩城刑事が被疑者に対しての一発のパンチが、その両方の目を覚まさせた感じでしたね。
28 説得 5642
タイトル通り、「説得」がテーマの話。説得方法として、時には嘘を付かなければならないこともある。嘘を付くことで、犯人にどのような影響を与えてしまうのか。今回は事件そのものより、法では裁けない事件の遠因が問題であるという内容。「本当に人を裁けるのは、法でなく人の心」と矢口課長代理のアドバイスを受けながら、三沢刑事がどう事件を解決するか。その部分が今回の話の「面白さ」かなと思います。
29 誘拐・天使の火遊び 5642
犯人に左肩を撃たれた本山刑事の意地。「刑事のプライド」が自らのミスを許せない。本山の単独捜査に、「意地になるのは、刑事の本能」と言ってバックアップする、矢口課長代理をはじめ他の刑事たち(今回は、しんどう刑事が特にでしたね)。一方、被害者の少女・淳子が感じた別の世界。厳しく育てられた反動が、今まで経験したことの無い世界に刺激を受けてしまったのかもしれません。でも、純粋さだけでは通用しない世の中かもしれませんが、事件に巻き込まれることが良い経験だとは思えないんですけどね(特に、犯人と離れたくないという心理が理解できませんでした)。
30 俺の愛したこの街で 5642
「この街が好き」。だから、この街を犯罪から守りたいからこそ、命がけになる。この街で育ち、刑事をする矢口にとって、同じく街を愛した後輩のカメラマン山川の死は大きかった。ある事件を追及している最中、死んでしまった山川の遺志を継ぎ、捜査する矢口。自らが捜査の限界を感じた結果、たどり着いた方法は自ら囮になることだった。危険な賭けに出た理由には、矢口の「自らの手でこの街を守りたい」という強い意志がそうさせてしまったんでしょうね。




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