さすらい刑事旅情編Y

話数 サブタイトル 思い入れ文
スイス、アルプス愛と殺意の旅
消えた三億円と二人の女
石井隆広 さん
さすらい刑事の初の海外ロケとなったスイスを舞台とした話。この話は事件云々ということもあるが何よりスイスの雄大で素朴な景色が美しい。キャスト にも早見優や藤田弓子も加わり格段とパワーアップした印象を受けた。藤田弓子ははみだし刑事で言う樹木希林のような刑事たちを励ます存在としてクローズアップされていく。  スペシャルは再放送でカットされているのでとても残念でならない。ゲストの石野真子もさすらいの常連ゲストといった感じだが卒のないみていて飽きない演技をしている。  観ているとまるでスイスにいるかのような雰囲気にのまれてく。それがさすらいの特性である旅情だと思う。いつか再放送されたらファンの人は絶対に観てほしい作品ですね。

5642さん
妻・麻子《石野真子さん》にとって、夫・康彦《篠塚勝さん》が見つかったのは、良かったのかどうか微妙に思います(彼が3年間の逃亡生活中に、スイスで知り合った美雪という女性と暮らしていた事実を知ったから)。それでも、夫のために自ら身を引く(別れを切り出す)姿勢は、周りで見ている香取刑事《三浦洋一さん》じゃなくても、かわいそうに思えました。
2 みちのく湯煙りの女・18年目の殺意 高岡健太郎さん
殺人事件がかつての誘拐事件にリンクしそこに親子の情愛が絡んでくる展開は見事!刑事ドラマにありがちな素材を100万都市仙台の美しい風景と出演者の好演で魅力的な一本に仕上げている。特にクライマックスの秋保大滝のシーンは圧巻で、仙台駅でのラストシーンは涙なしでは見られなかった。事実を知りながらも誘拐殺人犯を<母>と呼び、涙ながらに帰りを待つとゆう娘の姿に香取刑事が実父母に対し<彼女はこの18年幸せだったからなんです.>と説得するセリフ回しは脚本の妙といえる。冒頭に絡められた警部と幸子の会話もうまく伏線として生かされ〔本当の親子愛〕を切なく訴えてきた名作といえる。笑顔で東京に護送される母、警部の胸で号泣する娘、エンドロールまで見ごたえのある作品だった。又、川越美和の熱演も光る。通常枠第1回に相応しい名作といえる。

5642さん
事件の背景に潜む、18年前の誘拐事件。時効になったからといって、決して、罪が消えるわけではない。被害者側・犯人側にとっては。一方、誘拐された赤ちゃんだった、18歳になる・由美(本当の名は、真理子)が、今まで知らなかった事実をすべて理解できるのかといえば、そうではない。今まで母親だった女性が、自分を連れ去った側の人間だったのだから。ラストで、「(偽りの親子関係を続けようとして、新たな犯罪を犯した)母親が罪を償うまで、由美でいたい」と彼女が言ったこと。実の両親には、ショックな一言だったのではないでしょうか。そこで、「18年の空白を埋めるには、時間が必要。」と言った高杉警部。「実の両親が、娘を本当の意味で取り戻すには、まだ『スタート』地点に着いただけ。何年かかるかもしれないが、根気よくやっていくしかない。」、そう言いたかったのかもしれませんね。
3 終電車の女・キャリアウーマンの秘密
4 特急踊り子・過去を消したかった女 5642さん
3年前の事件を起こした妻・弥生をかばうため、夫・清一が自分の将来を棒に振ってまでした理由。それは、自分がその背景(彼の転勤などによって、妻の精神的不安を招いた)を作ってしまった責任を強く感じてしまったんでしょうね。でも、それでかばわれる弥生もまた、つらかったということ。そのことに早く気づいていれば、こんな悲劇はおきなかったでしょうね(高杉警部も言っているが)。例えば、今回の悲劇が起こる前に、弥生が自首するため、清一の同級生である香取刑事に相談するという手もあったと思いますからね。でも、いい夫婦のあり方が、悪い方向に出てしまったということ。だから、鉄道警察隊の刑事たちも、あまりこの夫婦を責めなかったんじゃないかと思います。
5 カゴ抜け詐欺の女!?不倫旅行 5642さん
詐欺師・大下が、結婚する娘のことを想う気持ちは本物だった。大下が詐欺師と知らずに、一緒に彼の地元・千葉へ付いて行った恵里が「父の匂い」を感じ取ったのも、当然なのかなと思いました。一方、香取刑事にとって、妹・恵里の行動が心配であり、ショックだった。そんな香取に対して、桜田刑事が強く言い返すシーン。自身が言っているとおり、恵里が好きな桜田も「香取に負けないくらい」心配をしているし、ショックは「香取以上」だったんじゃないかと思います。
6 寝台特急エルム・結婚詐欺の女 5642さん
結婚詐欺を繰り返していた女性・望月かおるが、本気で考えた恋愛。相手だった吉井の真摯な姿勢が、彼女の「改心」へと導いたのかなと思います。でも、吉井と付き合うためには、過去への清算。それが犯罪へと走らせた気がします(追い詰められた状況だったかもしれませんね)。一方、話の前後に出てくる河原刑事《冨家規政さん》の失恋。そのことが原因で、いつもはクールな彼をかなり感情的にさせてしまった気がします。
7 運命の山手線・名前を変えた女 5642さん
山手線で始まって(男女の再会)、山手線で終わる話の展開。10年前、偶然再会した知り合い(学校の先輩)の男・沢田の勘違いにより、犯人と間違われた被害者の後妻・幸恵。幸恵をかばおうとした彼の行動が、事件をややこしくした気がします。当時の事件を担当した山崎刑事にとって、山手線のように回りまわって戻ってきた事件の捜査。それだけに山崎の粘り勝ちというか、山崎でなければ真相が突き止められなかったのでは、という気がします。
8 ナイフを買う女・スリが暴く過去 5642さん
犯罪を未然に防ぐことの難しさ、それが印象に残る話でした。4年前の事件(甥が死んだ)の犯人が無罪になってしまったため、復讐をしようとする女性・知華。それをなんとか阻止しようとするために動いた、香取の危険な賭け。同じ境遇である・磯村(彼は復讐を遂げて、刑に服している)に会わせることで、「復讐の無意味さ」を説きたかった。香取の刑事としての勘が、そんな賭けに出れたのだと思います。
9 裏切られた女弁護士・不倫の罠 5642さん
酩酊(めいてい)状態と思われた男の変死事件。捜査の過程で香取刑事が告発される(すぐ取り下げられるが)という展開。最初は、被疑者と思われた男・中内の担当弁護士・宇田川《渡辺典子さん》と香取の対決姿勢かと思いました。でも、中内の悪い評判を聞いてから、彼女はあっさり弁護を降りようとする。「拍子抜け」と思われる宇田川の態度に、香取は納得いかなかったんでしょうね。仕事か、正義感か。彼女にとって、正義感の思いが出たんだと思います。でも、「正義感で捜査をしたことはない。たとえ自身が不利になろうとも、事件の真相を突き止めること。冤罪かもしれない人を見過ごすことはできない。」という、割り切った考えともいえる香取の捜査に対する姿勢。彼女も刺激を受けたのだろうと思います。事件解決後のラストシーン、香取と宇田川はお互い好きになったような、いい雰囲気に見えた気がします。
10 夜汽車の告白電話・イヴの殺意 5642さん
クリスマスでも忙しい、「鉄道警察隊の長い1日」、そんな感じの話でした。結城刑事の失恋、彼女にとってはかなりショックだったのかもしれません。しかし、その状況であったからこそ、被疑者・水木(その他に、トドメを刺した犯人がいたのだが)を電話による説得で身柄確保できたんだと思います。
11 室蘭本線の女・レイプの記憶 5642さん
被害者であるノンフィクション作家・宮下にとって、13年前の事件について書いた本は「過去の栄光(賞を取ったりして、成功をおさめた)」のかもしれない。しかし、当時の事件の関係者(加害者や被害者の遺族)にとっては「忘れたい過去」でしかないということ。しかも、宮下の書いた内容が「ねじ曲げられた事実」だけに、許せない部分があったと思います。一方、当時の事件を担当した山崎刑事にとって、当時の加害者だった玲子の無実を信じたいが、なかなか証拠が出ないことに苦悩していた感じがしました。さらに、本当に玲子の幸せを願っていたのは彼だけに、連行されても過去のことを夫に話せない彼女がつらく感じたのではないでしょうか。
12 生きていた死体!?愛の逃亡者 5642さん
高杉警部の娘・幸子が上原という男を見たこと(見た段階では、似ているだけだったのだが)によって起こる悲劇。そのことによって、人が一人死んだことにショックを受ける幸子。それに対して、「(上原にとっては)自分を取り戻し、やり直すための幸運」と慰める香取刑事。彼のやさしさと言う気がします。一方、上原にとっては名前を偽って、妻・恭子との生活でやり直そうとしたこと。しかし、結局は自身をはじめ、恭子までも苦しめてしまった。高杉が「そういう生活は、生かされているだけだ」と厳しく指摘されるのも無理はないなと思います。でも、上原が本当の意味でやり直すための決意をさせようと、促していたのかもしれませんね。
13 コンタクトの女・覗かれた秘密 5642さん
身寄りの無くなった元スリの男・加納にとって、腎臓移植を受けた女性・直子の存在(死んだ息子の腎臓が移植されているのではと信じていた)。「娘ができた」ような気持ちを一方的に感じていたのですが、直子にとっては事情を知らないので、「気味が悪い人間」にしか思えなかった。その相違が、悲劇を呼んでしまった。直子からしてみれば、好きな人にまで(手術などによる)同情の目で優しくしてもらいたくなかった。普通に優しく接してもらいたかった。それは、ぜいたくな願いだったのでしょうか。それで、「新しい自分」を求め、一人ぼっちの寂しい生活を変えようとしていた直子。でも、移植手術を受けた時点で、もう一人の人間の臓器が体の中にいるということ。つまり、自分の中にもう一人いること。それを良いほうに考えて欲しかった気がします(香取刑事に言われて、彼女は気付いたんだけど)。
14 湯けむり九州・カラオケビデオの女 5642さん
「ある男性の軽い気持ちで言った言葉が、1人の女性と、その家族や周囲の人生をめちゃくちゃにした」印象の話でした。芸能界にあこがれていた女性・根本静子が、田中と言う男性の言葉を真に受けてしまい、3年という期間を無駄にしてしまったこと。それだけに、過去を隠していた静子に対して、「過去を恥じる必要は無い。一度失敗があったからこそ、新しい生活を始めることができた」と励ます香取刑事。「失敗は成功の糧」と言う意味で、いい表現だったと思います(それだけに、香取が優しいという感じがしますね)。
15 記憶喪失の男・血塗られた切符 5642さん
「失恋(というより、恋人に裏切られた)」の過去を持つ男女(五郎と、ひとみ)が仲良くなった。しかし、自殺未遂によって記憶喪失になっていた男・五郎(本当の名は田島)に代わって、原因となった女性・悠子に復讐していたこと。それが、かえって事件を複雑化していた気がします。裏切った相手の態度を見ると非常に許せない気がしますが、だからといって、復讐をしていい訳じゃない。過去の傷を消せるものでもない。だから、「過去を振り返ることを止めて、前を見て生きていったほうがいい」と高杉警部が、ひとみに言ったこと。死んだ五郎の生き方(彼は記憶を失っているからだが)のように、つらい過去を振り返らないで欲しいという意味もあったのではないでしょうか。
16 消えた資産家・愛犬が目撃者! 5642さん
「仕事に厳しく、自分に厳しかった」。父親で社長・中西敬三の厳しい叱咤激励を受けた、息子で係長・中西義雄はなんとか父親を乗り越えようと努力していた。ついに、父親も息子の努力を認めはじめていた。しかし、20年以上も、敬三の元で働いていた犯人にとっては、「今までの努力は何だったのか」と疑問を感じるのも無理ないなと思いました。「厳しさ」より、「親子の情」が勝った。でも、それによる犯人の気持ちまでは理解できていなかったという意味では、悲しい感じがします。
17 特急あずさの殺意・温泉芸者の純情 5642さん
周囲の期待という「重荷」を背負って長年頑張ってきた、元プロ野球選手・坂井。その野球の栄光を、被害者に罵倒されてしまったこと。それで、衝動的な犯行を走ってしまったということは、つらさは計り知れないものだったのでしょうね。それでも、支えてくれる元婚約者・早苗。彼女の存在をもっと大事にしていれば、事件は防げたのかもしれません。一方、坂井の無実を信じていた野球ファンの河原や香取刑事(ラストで、野球ファンは判明しますが)にとって、今回の事実はショックだったのかもしれませんね。
18 ニセ札事件の女・婦警の休日 5642さん
緊急保護願い届けの出ていた男・中岡省吾が、ニセ札事件に巻き込まれたことから始まる話でした。ガンを患っている中岡が、「動ける間に、妻の墓参り」という願いに、休暇中の三枝婦警が付き添ったこと。同じ病気で夫を亡くしている彼女が、「罪滅ぼし」のつもりだったのかもしれませんね。でも、三枝がつきそっていたから、ニセ札事件の容疑者から中岡を守ることができた感じもします。一方、中岡も三枝の経験談を聞いて、「生き続けるための意欲」を得たので、良かったのではと思います。
19 白いコートの女の殺意・就職難が招く殺意 5642さん
桜田刑事が「巡査部長への昇進試験」を蹴ってまで、勝手に捜査へ動いてしまったこと。「出世より、現場」という意識が強いのかもしれませんが、頭の中に事件のことが入ってしまうと無視できないというか、それが良いところなのかもしれませんね。
20 万馬券の女・自己破産の秘密 5642さん
新しい生活でやり直そうとした2人の女性、そして、過去にしがみつこうとした被害者・長井。それぞれの思いが打ち砕かれそうになった(被害者は、打ち砕かれたのだが)事件でした。事件の鍵を握っていて、なかなか真相を語ろうとしない女性・圭子。「(家庭の事情で、自己破産した圭子が)事件のことで、人生も破綻してはならない」と考えた香取刑事のやさしさ。それが、彼女の心を結果的に開かせたのかなと思います。
21 夢を追う女・新幹線トリック 5642さん
女性の無実を証明するためのアリバイが、別件の犯人を特定してしまった内容の話でした。自分の夢の実現に、努力する女性・美保。その夢は、亡き親友との夢でもあり、心の支えだった。だから、夢を捨てて犯行をするわけがないと信じた山崎刑事の執念の捜査。証人であり、別件の犯人である男にその思いが通じたんでしょうね。
22 窃盗犯をゆする女・消えた二千万円! 5642さん
ある事件の過程で分かった、高杉警部の娘・幸子の交際。相手(森川哲也)が事件の被疑者と疑われていた事で、私情を捨てようとした高杉。しかし、「娘の交際を認めたくない、思い止まらせたい」といった父親としての心(私情)が入っていた感じでした。そんな高杉に反論した香取刑事(このシーン、珍しいですね)。その一言が、高杉を冷静にした気がします。結局、森川の無実が証明され、彼と幸子の交際を認めた高杉。しかし、うれしくもあり、寂しい感じもする父親としての姿を見た感じがします。
23 二重アリバイの罠・狙われた人妻 5642さん
過去について、忘れたい女と忘れたくない男。10年前の事件(五十嵐という男が、直子という女性を襲った事件)に対する、加害者・五十嵐の重荷の清算(つまり、謝罪)。しかし、被害者・直子の「心の傷」は深いということ。その「心の傷」を受け止めて、推移を見守っていく人間がいなかった(彼女の夫も含めて)。それが今回の悲劇につながったと思います。五十嵐にしてみれば、謝罪は当然だが、謝罪の形をなぜ考えなかったのか。周囲にもいえない「心の傷」をできれば、隠しておきたかった彼女の気持ちを尊重するべきだったのではと思いました。でも、そのことについて、香取刑事はあまり意見を言わなかった。五十嵐の気持ちを思うと、ちょっと言えなかったのかもしれませんね。
24 冗談が招いた殺意!?娘の結婚 ブラザーさん
触れられたくない過去をひきずる男と、彼を愛し続ける女。不用意な友人の一言で、殺人を犯してしまう男の哀しみがよく描かれている。愛娘の結婚式を控えていながら、男のために奔走する高杉。ラストシーンを際立たせる演出が実に心憎い。シリーズエンディングにふさわしい作品と実感する。

5642さん
結婚を間近に控えた時に起きた、ある事件の犯人への疑い。無実が証明されるも、疑われた男・松野の「心の傷」は7年経っても消えることはなかった。婚約者の自殺、松野にとっては何よりも大きなショックだった。だから、「忌まわしい過去」を乗り越えることが、なかなかできなかったのかもしれませんね。そんな時(婚約者の命日という日に)、同僚の酔っ払い時の失言が、その人の本音に聞こえてしまった。それが松野を本当の容疑者にしてしまった、そんな気がします。一方、7年前と同じく松野を取り調べることになった高杉警部。娘・幸子の挙式での晴れ姿を、そっちのけで捜査をしていたのは、7年前の件を自分の責任だと思った彼なりの誠意だったのかもしれませんね。それにしても、幸子の挙式。結婚相手が分かったのは、第22話だったので、展開が早すぎるかなと思いました。このシリーズの最終回に、この展開を持っていくなら、シリーズ中盤くらいまでで「幸子の相手発覚」にして欲しかったと、個人的には思いました。



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