| さすらい刑事旅情編Ⅶ |
| 話数 | サブタイトル | 思い入れ文 |
| １ | 長崎平戸・未婚の母！ 十五年前の恐るべき真実 |
石井隆広さん さすらい刑事旅情編」シリーズのスペシャルは本当に完成度が高い。今回は長崎県が舞台で女性の社会進出のために闘う国会議員小泉真理子（多岐川裕美）がゲストというあたりからも完成度の高さがうかがえる。また新任の吉田一平刑事も「さすらい」の面白さを売る貴重な人材である。 長崎という異国情緒あふれる旅情ムードをかきたて、またさすらい刑事ならではの鉄道トリックを交えた推理劇、そして犯人の心理描写を交え、更に刑事たちの人情味に改めて「さすらい刑事」の良さを再認識した。 ５６４２さん 今シリーズから加入した吉田刑事《田中義剛さん》と鉄道警察隊との相性。特に結城刑事をはじめ、いまいち合っていない印象でしたね。今回の内容としては、時効のために問われない過去の事件に関する秘密。しかし、秘密が明らかになることで、娘をはじめ周囲を傷つけてしまうのを恐れた犯行。国会議員・真理子の犯行の背景には、幸せを守りたいが、誰にも相談できないといった、心理的に追い詰められた状況だったんだと思います。それを知らず、ただ純粋に「自分の父親は誰か（これが事件の引き金という形になってしまうのですが）」について聞いた真理子の娘・みどり。母親の自供を聞いて、罪悪感に責められる感じだったのではないでしょうか。それが母親に対して、涙ながらに「言ってくれれば～」の言葉になってしまったのだと思います。一方、心配していた周囲も、真理子に同情の思いがあり、彼女はそれに救われた感じがします。 |
| ２ | 覗かれた殺意・違法駐車の女 | ブラザーさん 中年の男が、一人の女に恋心を抱いた。彼女の部屋で発生した殺人事件を目撃したときに、彼がとった行動に関しては卑劣であると一言で片付けるのはどうだろうか。彼女が自首したことで、彼の恋は終わった。家族もなく、仕事一筋の男のさみしさ、一瞬のときめき。卑劣な手段を使っても恋をかなえたかった男の心理を描いた好作品である。 |
| ４ | 特急を停めた男・女が自殺!? | ブラザーさん 自殺を図ろうとした女を発見し、特急列車の緊急停止させてしまった一人の男。過去の傷を癒しきれず、無謀な行動に走ってしまった男を赤塚真人氏が好演。涙なしでは見られない作品である。男も香取も、当の女の証言したいという申し入れを拒否し、彼女とその家族の幸せを壊すまいとした結末は見どころであった。 |
| ５ | ブルートレインの女・家族の絆 | M.Hさん 東京である事件を引き起こし、それにより殺人などの疑いをかけられ、一人北海道へと逃げてきた杉村浩一が、その妹の玲子の説得によって投降し、たまたま休暇で北海道に来ていた千秋たちの計らいで、護送前に家族と念願の再会を果たすストーリー。ラストで玲子が護送されてゆく浩一の乗った列車に向かって「お兄ちゃーん！！」と叫ぶシーンは見事だった。 |
| ９ | 証言拒否！痴漢を告発した女 | M.Hさん 常に弱者の味方である山崎刑事。ここでもそれを立派に証明している。晴れはしたものの、いったん痴漢の疑いをかけられた中年サラリーマンに対して、「言いたいことはバーッと言えばいいんです、バーッと！！」と発破をかけたところは、山崎刑事が真骨頂を見せたといえるだろう。 チェルノムイルジンさん 私も、山崎刑事（蟹江敬三さん）の熱血ぶりに感動しましたね。「さすらい」で、すっかり常連ゲストになっている吉野真弓さん扮する総合職ＯＬに対して、「あんたな、差別されてるって泣き言いってるけどな、自分だって差別してるじゃないか中年男を。自分の権利ばっかり主張すりゃいいってもんじゃないんだよ！」というシーンがよかったですね。あと、番組後半部分で、すっかり肩を落しながら帰宅しようとする竹村（河原崎健三さん）を飲みに誘って酒を酌み交わしているところもよかった。山崎刑事にハッパをかけられてだんだん自己主張をしようと変化していく河原崎さんの演技もよかったです。 |
| 19 | 仮釈放の男 六年目の花嫁衣装 | M.Hさん 山崎刑事が周囲の反発を押し切ってまで、仮釈放された男を追いかける物語。人が、相対している人次第で仏様にも鬼にもなる、ということをまざまざと見せつけた。同時に、仮釈放された人物への、被害者の感情をも赤裸々に描いた重厚な物語だった。 |
| 22 | 盗まれた書類！女子大生の悲劇 | 石井隆広 さん さすらいシリーズの最終回となるこの話。香取刑事が新設の分駐所に配属さ れるかもしれないという話。また影で桜田と恵里の関係も大きな見所の一つ。 普通の刑事なら自分の昇進話が出てきたら素直に喜びたいだろう。しかし香取刑事は鉄道好きも勿論だが自分にとって一番大事なもの・姿勢は何かを常に気にしている。だから目の前で起きた事件を解決するために自分の昇進を棒に振ったことになったがとても香取刑事らしい演出でした。自分のことより他人の ことを考える香取刑事の優しさがよく現れている。また桜田と恵里は今後どうなるのか期待していたらシリーズが終わってしまいとても残念だった。 でもおそらく長年コンビを組んできた香取刑事が桜田刑事の良さを認め、妹 との交際を認めたのではないかと勝手に予測しています。７年間のシリーズの 中で高杉警部を筆頭にキャスト陣がとても心暖かく旅情に富んだ作品でした。 レギュラー陣の皆様お疲れ様でした。 M.Hさん 最終回にしては内容もイマイチで、中途半端な終了だったように思えてならない。敢えて良かった点を挙げるとすれば、坂口ひろ子巡査（多分）の台詞が多かったことぐらいだろう。完結させるくらいなら、2時間のスペシャル版で放送してほしかった。 |
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