京都地検の女
思い入れ文

LAST UP DATA : 2005/5/10


<PART-1>
話数 新聞用タイトル 思い入れ文
1 密室殺人vs主婦検事 完璧メークで殺す女 5642さん
出演者に名取裕子さん、船越英一郎さん、蟹江敬三さんと、2時間ドラマに欠かせない俳優が揃うこのドラマ。「2時間ドラマを濃縮した感じ」に見えました。第1話なのに、すでに何話もやっているような感じもしますね。内容としては、「担当刑事と被疑者の関係」。その域を超えているも、「その場しのぎと最後の恋」。その距離感を巧みに利用した事件。それを、過去と今を取り調べた被疑者の態度から見抜いた鶴丸検事《名取裕子さん》。「検事の勘」ならぬ「主婦の勘」と言ってしまう彼女に、対立しながらも結局捜査する北村警部《船越英一郎さん》。さらに、鶴丸を注意するも実力を認めている高原・地検副部長《蟹江敬三さん》。このバランスが良かったです。
2 美人OLは見た!殺人現場の罠 5642さん
「突然の目撃証言撤回」。女性技術者が出世を賭けたリスク、それは逆に自分の仕事に対する能力を自ら否定してしまったのではないでしょうか。ラストの鶴丸検事が言っていた、「人生は勝ち負けではなく、自分の道を進むだけ」。それは「自分の能力を信じていれば、いつか良い結果が得られるかもしれない」という意味も込められていたのではと思います。
3 夫を3人殺した女!?10億の完全犯罪と娘の涙! 5642さん
「絶対に幸せになってやる」、男性不信に陥った被疑者が持つトラウマ。それは母親のかわいそうな姿を見て育ち、自らもそういう体験をした反動から出た言葉だったんでしょうね。しかし、その言葉とは裏腹に恵まれない人生。彼女の犯行は「復讐というより、成敗」だったのかもしれません。今回の鶴丸検事は、誘導尋問のような形で被疑者を落とすという不十分な形であったかもしれない。しかし、強気な被疑者の心の中に潜む真の姿を上手く引き出せたのではないでしょうか。
4 息子を盗まれた女!二つの転落死の…点と線!! 5642さん
「息子の死が母を変えた」。2年前のバス事故で病院へ運ばれた2人の重傷者の明と暗。励ましあい、労わり合った2人の母親の良い関係が壊れた瞬間。結果、「人の命が助かったこときっかけで、人をあやめてしまう」。平等にならない運命に、残酷さを感じましたね。一方、真犯人を逮捕する際に、「検事として出なく、一人の母親」として接した鶴丸検事。その姿勢がなければ、逮捕は難しかったかもしれませんね。
5 刑事に愛された女!殺した記憶を消すトリック 5642さん
元・妻である道子《高橋ひとみさん》と4年ぶりの再会を果たした北村警部が再びその元を訪れた時、それは、「被疑者と思われる男」の妻と刑事としてだった。「助けてくれ」と夫の無実を訴える道子に、北村は過去の償い(元・妻の流産や自身の仕事の多忙などが原因で離婚した)の意味も込めて捜査していたのではないでしょうか。「元・妻を幸せにできなかった男が、彼女のその後の幸せを守る」。それができた瞬間(真犯人逮捕により、道子の夫が釈放されたこと)、北村自身の過去へのけじめが付いたのではないかと思いました。
6 年上の女が殺される!黙秘するカリスマ美容師 5642さん
「被疑者の動機の解明」、鶴丸検事や北村警部がこだわった部分。それが今回の話でした。被疑者の、金にこだわる自分の心が嫌で、それが他人に見透かされた感じがした。計画的なようで、衝動的な犯行動機。そこに人間の弱さを感じましたね。
7 時効を待つ男vs美人姉妹!赤いコート殺人の謎 5642さん
「身寄りのない姉妹、絆の強さが仇となる」といった内容の話でした。連続事件の再捜査。次席検事が下した不起訴決定を本人の前で痛烈に批判し、さらに自分は「主婦の勘」を口にするのに、北村警部の「刑事の勘」を否定する鶴丸検事も「怖いもの知らず」という感じでしたね。事件としては、再捜査でつかんだ真犯人の「悲しい動機」。真犯人を極端に責められない現実が、一層事件を悲しくさせる感じがしました。
8 炎の中で殺された母…京都映画界に潜む罠!! 5642さん
異父兄弟の秘密が、家族をバラバラにし、事件(過失?)を引き起こす。経緯はどうであれ、受け入れていくしかない。「頭では分かっていても、心は許せない」。被疑者周辺のそうした感情がヤケにつながっていたのかなと思います。この「何かもやもやしている」被疑者家族の関係を修復してやりたい、鶴丸検事の仰天作戦。それはすっきりさせることで、今後の更生を促す意味だったんでしょうね。

<PART-2>
話数 新聞用タイトル 思い入れ文
1 vs京都迷宮案内!笑顔をなくした女 5642さん
5クール(1年3ヶ月くらい)空けての第2シリーズ。第1話は「京都迷宮案内」とのコラボ第2弾でした。ただ、前回(新・京都迷宮案内2の第1話)と比べて、こちらの方が個人的に良かったのではと思います。その理由は、もう一つの作品の見せ場(今回の作品でいえば、杉浦の場面)が多かった所ではないかと思うのですが。内容としては、「犯罪は絶対許さない」という1つの正義感が、それぞれに勇気を与える。鶴丸検事が杉浦に見せた弱さ。彼女自身もいつも強気ではないんでしょうね。それを杉浦が上手くフォローする。それは型破り同士だからこそ、分かるような感じだったんでしょうね。
2 夫を殺した女のついた嘘!豚肉600グラム購入の謎 5642さん
自分の子を事故で亡くした3人の男女。心の痛みを分かり合えることで意気投合した男女にとって、友情以上の仲間意識が働いた。それがこの事件だったように思います。「それぞれの立場ではない、男として女として」、苦しい状況に耐えてきた者の意地だったのかもしれませんね。
3 vs結婚詐欺師の女!骨肉の遺産争いが招く悲劇 5642さん
今回から、中京署の池内刑事《益岡徹さん》が登場。北村警部より口は悪いが、鶴丸検事とは喧嘩しない。鶴丸としては、北村とどっちがやりやすいんでしょうかね。内容としては、結婚詐欺事件に隠された「苦労人の目」。それは学校を出ただけでは得られないものを、経験していく中で養われていくもの。その一つが「人を見る目」。人は見た目だけでは判断しにくい。何回か会って行くうちに、何かが分かる。それが簡単には騙されないということにつながっていく。しかし、被害者が何故騙されているのを分かっていて、騙されているフリを続けていたのか。苦労人だからこそ分かる、苦労人の被疑者。だから、情けをかけてしまった。そして、鶴丸の温情の入った不起訴処分。それは被害者の気持ちを踏まえた判断だったのではないでしょうか。
4 神戸で黙る女…ネクタイに隠された上司の秘密 5642さん
高原・副部長編という今回の話。高原がどうしても担当したかった(こだわった)事件。それは、神戸地検の担当検事だった彼が担当した、同じ被疑者によって起こされた8年前の同様な事件。被疑者は厳罰のはずが、軽い罪になってしまった。さらに被害者が、今は亡き前妻の友人であったために、前妻と離婚してしまうきっかけとなった。「8年前のリベンジ」。それは離婚の原因となった「高原への失望」に対して、亡き妻に誓って名誉回復したい。それが供養になると考えたからだったんでしょうね。高原に代わって、鶴丸検事が事件を解決するわけですが、今回は高原の執念が勝っていたような感じでしたね(修習生で、高原の前妻の子である荻原が、いつもより捜査の手伝いに張り切っていたし)。
5 カリスマ主婦の犯罪!消えた漬け物石の秘密!! 5642さん
傷害事件について、秘密を持つカリスマ主婦の黙秘。それは、被疑者の女性に対して、20年ぶりに見せた母親の顔だった。「お母さん」と呼ぶ瞬間まで逮捕・連行を待った感じの鶴丸検事&北村警部。カリスマ主婦と呼ばれた母と、事件の被疑者である娘。それぞれの20年の想いを一つにしたかった、それは離れていても「母と娘」。それぞれ想う気持ちが事件につながっただけに、悲しい思い出だけで母娘の対面をさせたくなかったという2人の配慮だったのかもしれませんね。
6 介護する女の微笑!宝くじ1億円遺産の行方!! 5642さん
今シリーズは高原・副部長の設定が、いろんな部分で解明されているわけですが。今回は、高原の母・清子が登場しています(母親は、「純ちゃん」と呼んでいるらしい)。内容としては、「一見いい人には気をつけろ」。周りから見て「いい人」そうに見えた女性の裏の顔。意外な事実に潜む人間の本性。それは、「好かれようとして、作る顔」だった。人間無理をしていれば、いつかはストレスがたまるもの。しかし、それを発散させるためにしたことは犯罪だった。「仕事に対する、法外な報酬」だったのかもしれない。しかし、お金で自らの幸せが買えるわけではない。だからと言って、心といっても作るものではない。自分のありのままの姿。頑張ればいつかは幸せがやってくるかもしれない。それに、良い部分もあれば、悪い部分もある。「それが人間」と被疑者に対して語る鶴丸検事。思えば、完璧な人間なんていないのかもしれませんね。
7 車内携帯禁止…逆ギレ殺人の裏に潜む涙の過去 5642さん
「虐待の後遺症」。被疑者の若者が抱えた心の痛みだったかなと思います。ある少年を過去の自分と重ね合わせた。かわいそうに見えた自分を守ろうとした。自己防衛のようなもの、そんな思いだったのかもしれません。しかし、はずみであれ、人を死なせた事実は変わらない。罪悪感と少年を守ろうとする「やさしさ」(少年を自分と同じように、親を憎む人間にしてはならないという)から出たもの。それが鶴丸検事に対する反抗的態度だったのかなと思います。また、それは若者が過去を乗り越えようとする過程だったかもしれませんね。
8 刑事ミスターパーフェクト…疑惑の捜査ミス!! 5642さん
「完璧」。「ミスター・パーフェクト」と呼ばれる刑事と、その娘。仕事や学力において、絶対に必要だ思うんですが、過程まで完璧な必要があるのか?何においても、完璧なんていう人は存在しないかもしれない。周囲が完璧と褒めれば褒めるほど、本人にとっては心の重荷となってしまう。最初は完璧でなくとも、例えミスがあっても認め、やり直せばいい。そうすれば、最後には完璧な答えは必ず出てくるはず。「みんなの期待はありがたくいただき、あとは自分のやりたいようにやる」と元・優等生(?)である鶴丸検事が言っていますが、結局は人の評価は人の評価でしかない。自分の正しいと思えば、その道に行くしかない。途中で正しくないと思えば、変えればいい。ただし、やり直しが効くうちに・・・。そういう事なんじゃないでしょうか。
9 史上最大の危機…逮捕された北村警部 5642さん
北村警部が寂しげな女性に惹かれた。一時的に事件の被疑者にされてしまった北村が、「事件に巻き込み、鍵を握る」女性に対して、恨みの気持ちを持たなかった理由。やはり、北村も「人の子」だった。その女性と同じ独り者である北村(離婚歴があるのだが)だからこそ、同情もするし、情けをかけたくなる。だからこそ、鶴丸検事も北村に任せた部分もあるのではと思います。一方、北村と鶴丸の娘・りんの関係が今回は非常に気になりました。北村は、りんの事を自分の娘のように接していますが、りんは・・・。一体この関係は、どのように今後なって行くのでしょうか(たぶん、進展はないと思うけど)。りんの成長にも期待ですね《この思い入れ文を書いている段階では、次シリーズがあるのかは分からないが》。

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