特捜最前線

思い入れ文 (#251〜)


LAST UPDATA:2004/9/6


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話数 サブタイトル 思い入れ文
268 壁の向うの眼! ヅョーヅ・ハソスソさん
幸せな生活を送っている家族のために、事実から目を瞑りたがっている船村刑事が切ない一編。「スパイ衛星が落ちた海!」の神代、「6000万の美談を狩れ!」の橘など、最前線の男たちの人情に熱くなります(しかし「スパイ〜」の神代の行為は現実なら絶対に許されませんが)。この作品は別に船村が目を瞑りたがっているということを話のメインに持ってきているわけではないのですが、谷村昌彦さんの妻(立石涼子さん)に強引に関係を迫る昔の男を追い返した後、身分を隠して張り込んでいることに「私のやっていることはあのヤクザと同じなのかもしれない」という台詞や、車の中で吉野にしみじみと語るシーン、娘に変装して拳銃と警察手帳を持ってきた幹子への台詞など、船村の人情が滲み出ています。ラスト、正体を知った立石さんが船村に幻滅するも、「いいえ、私はいつまでもご主人の友達です」という台詞を受けて、すぐに船村への信頼を取り戻すシーンですが、やはり「心」の刑事・船村でなければ成せない技でしょう。
322 にっぽん縦断泥棒日記! 柴田緑さん
長坂秀佳、石松愛弘の手掛ける脚本が秀逸な本作品であるが、押川国秋の手掛ける脚本の後味の良いラストシーンも、それらに引けを取らない出来である。
日本の様々な箇所で泥棒をして来たが、あらぬ殺人容疑を掛けられた男(車だん吉)。しかし彼には死んだ兄弟の遺した子供が居て、殺人の出来ない男だと確信する紅林刑事(横光克彦)。実は知り合いの金券ショップの主人が女と手を組み、男の気付かぬ所で泥棒の手口を知り、犯行に及んだのに加え、犯罪の明かされた事で男に向かい罵った女の姿、そしてラストシーンにて護送される際、紅林刑事に対し、「子供達の事、宜しく御願いします。」と静かに言った男の姿は、気持ちの良い安堵感を漂わせてくれた。
333 一円玉の詩! 天知茂は天才さん
お金、1円でもお金、1万円でもお金である。だから、お金の価値は値段関係なく同じなのである。だから、万引きでも、「1円ものぐらい万引きしたって、そんなに売り上げには影響ないんじゃない」と思うかもしれないが、1円でも、お金である以上、やはり万引きは万引きなのである。またことわざでもあるように、僕も1円で泣かされた事がある。どうしても欲しいゲームソフトがあったのだが、後、1円足りなかったのである。その時の僕は、お店の店員に「1円ぐらいまけてくれよ」と何度もお願いしたのだが、結局、買えず、後日、再び行ったのだが、もう売り切れだったという嫌な思い出があるのである。ちょうどその時に、この話を見たのだが、もしかしたら、こんな事でも人を殺してしまうかもしれないと思った。たしかに衝動的だったとはいえ。しかし、1円だけで払う事はやはり無理があるのではないかと思う。価値は同じでも役割は違うから。そういった意味では、この男も、もう少し、1円の役割を知って欲しかった。
342 離婚届を持つ刑事! シティ・Mさん
藤岡弘がお休み(確か別の仕事で海外に行ってた)の期間中に一時的補充という形でメンバーが入った。それが五代高之であった。五代高之と言えば西部警察の金子刑事でお茶の間に顔が売れた俳優であり、その後太陽戦隊サンバルカンの途中からレギュラーに参加、刑事ドラマ経験者にして東映ヒーロー物経験者という申し分無い経歴で配役されたと思われる。ところがこの五代高之演じる早見刑事はそんな直球派のキャラでは無く、何だか現況に不満を持ってて愚痴こぼしながら刑事なんか辞めますなんて言い張ってる現代っ子キャラであった。で、これが実にいい。早見刑事は妻と離婚をする気だが、二人ともサバサバしていてディナーを一緒に食べたりするのを古いタイプの吉野は理解出来ない。しかしそんな早見刑事の妻に容疑がかかり、早見刑事も事件に巻き込まれる事で熱い特命課の刑事たちと行動を共にし、実は早見刑事にも熱い部分がある事があぶりだされていくのであった。とにかく早見もおいしいが、そんな早見を目覚めさせる船村、吉野の人情コンビも最高。塙五郎の脚本も素晴らしい必見作。自分はこのままずっと早見刑事には出て欲しかった。船村、吉野の後釜で再登場して欲しかった。当時も今も変わらない心境である。
345 新春T窓際警視の子守歌! シティ・Mさん
長坂脚本絶好調の傑作。ある政治家に狙われる男は重傷を負いながらもある小屋に逃げ隠れる。その小さな息子は小さいながらも電車を乗り継いで東京までやって来て、偶然窓際警視こと蒲生に出会うという展開。蒲生は父親を助けるために息子の記憶を辿っていく。特命課も協力するが、父親が助かっては困る政治家は次々と手を打ってくる。特命課対強力な政治家という図式に、早く見つけないと父親が死んでしまうという切迫感、そして窓際警視と子供との暖かい交流が全ての軸になり物語はぐんぐん盛り上がってくる。特に政治家の打ってきた手に対していきなり神代が「拳銃の携帯を許可する。」と言い(!これはしびれた)、それを受けた橘たちが拳銃を手に政治家宅への強行を決行、しかしそれを察した政治家側は警察に圧力をかけて既に警官隊に自宅をガードさせていたという怒涛の展開は燃えた。特捜の前後編物は長坂作品に限らず前編の盛り上がりの出来が他の刑事モノを圧倒しているが、これはその中でもベストに入る作品。当時の心境はとにかく「早く来週になれ!」でした。
346 新春II窓際警視の大逆転! シティ・Mさん
イナズマ蒲生のイナズマが炸裂しまくる怒涛の後編。それにしても長坂脚本での蒲生のキャラは塙五郎脚本と比べるとパワーアップというかデフォルメし過ぎ。この前後編のキャラも悪くは無いが、塙脚本のしみじみとした窓際警視の味がどちらかと言えば好きだった。しかしこの窓際以降の蒲生キャラ自体も特命課次長として登場した時のキャラと変わっている訳で、自分は友情出演中途半端キャラ(初期)、塙五郎人情キャラ(窓際以降)、長坂秀佳イナズマキャラ(この前後編以降)と3分類している。ちなみに一時的レギュラー早見刑事もこの出演時期主演では無いが総じて結構目立ってて、最後小屋のある地区まで特定、必死で探し回る蒲生と早見が小屋を見つけ出すシーンは感動モノでした。
351 津上刑事の遺言! 神代警視正さん
1980年1月に殉職した元特命課の津上刑事(荒木しげる)が子供と約束した交通事故の真相を暴くシーンは高杉(西田敏行)や滝(櫻木健一)も元特命課でありながら漉膜^相に協力していた。また宴Xトに特命課全員蠅高杉が死んだ津上刑事と歩いていて、山口百恵の「いい日旅立ち」の歌が流れていて宴Xトシーンなっていた。350回記念にふさわしい作品だと思う!
359 哀・弾丸・愛 7人の刑事たち 特捜最前線熱血ファンさん
特捜最前線7周年記念として放送された作品で、脚本は、船村刑事(大滝秀治)や蒲生警視(長門裕之)の作品を中心に、手がけた塙五郎。ストーリーでは、船村刑事の怒りと苦悩を軸に、特命課の協力、混乱、対立、おまけに、どんでん返しがあり、特命課一人一人の苦悩が描かれているg近に出きている なんと言っても、ゲスト陣も豪華で、中西良太、北村総一朗、加藤武、芦川よしみ、御木本伸介、木村理恵と、7周年にふさわしい作品で、映画や2時間スペシャルにしてもおかしくない作品でもあるiは、後編にも続いているので、見ごたえがある当時、紅林刑事役で出ていた横光克彦(現・社民党議員)も絶賛するほどの作品でもあった なお、「新・京都迷宮案内」の出演中の北村総一朗の、当時は、犯人役の多い役で、このストーリーでも、銀行強盗犯(中西良太)の共犯の一人だったAなんと、「金田一耕助シリーズ」の刑事役を演じた加藤武だった もし「特捜最前線2004」が放送されたら、是非リメークしてもらいたい作品の一つだった
365 沖縄ラブストーリー! 神代警視正さん
紅林刑事がとても嫌に見えた、そんな作品です。とにかくはやく東京に帰りたがる紅林刑事、特に橘刑事が「どうだい、綺麗な朝日だぞ、東京ではめったにおがめんぞ」という発言に「眩しいだけですよ」と嫌な顔で吐き捨てる発言をした紅林刑事には、今も納得いかない気分だ。しかし、事件が解決したとたん、「有難う、沖縄」という紅林刑事のナレーションに対して「おいおい、それはないだろう」と少し憤りを感じた。これはあえて特捜の話でも「駄作」という事で紹介したい。
380 老刑事・対決の72時間! 天知茂は天才さん
船村刑事、最高の迫力であるとここで断言したい。ここまで、船村刑事の魅力つまった話があっただろうかとおもうくらい素晴らしい話だ。そして、蟹江敬三もそれに負けないくらい迫力ある演技を見せている。取調べの場面での、船村刑事と蟹江敬三の場面は、何度見てもしびれる。その一方で、谷刑事は、船村刑事にあきらめろと忠告するのだが、船村刑事はあきらめず、事件の真相を調べるところを見ると、船村刑事らしいなあと思う。もし、僕が、船村刑事の立場なら谷刑事みたいに、あきらめているだろうなあ。そして、ラスト。あまり、いいラストとは思えないが、船村刑事の表情が、全てを物語っていたと思った。これは、特捜後期の最高傑作であると断言したい。
386 OL・疑惑の失跡事件! 緒制度の弾さん
船村・桜井・橘が未成年の少年達を取調べをするシーンには笑ってしまった。この3人の取調べのシーンは、いつもわらってしまうのだが、これも特捜のいい所なのかもしれない。そして、この話の主役は、叶刑事だと思う。赤ん坊を捨てようとした女に「あんた、母親の資格、まったくないよ」という発言には、今の虐待する親に聞かせてやりたいと思った。しかし、失踪していたOLも、昔に同じ事件を起こしていたとは・・・・、最後の橘刑事の顔が全てを物語ってると思った。
397 銃弾・神代課長撃たれる! ケンジさん
神代課長が、この夜セドリックに帰宅に撃たれてしまった。神代課長が見た男は謎の男だと思う。渡辺裕之さん演じる的場刑事は、正義的な味わいのいい刑事を見せているのです。神代課長が、このビデオで襲った犯人の捜査が不可能ですね。長坂秀佳の脚本の素晴らしい内容ストーリーだ。渡辺さんの妻の原日出子さんもこの特捜最前線に出ていましたね。
418 少年はなぜ母を殺したか! 天知茂は天才さん
全編、法廷の場面だけだという異色の作品である。最初は、「いつも特捜らしくつまんない」と思っていたのだが、見ていく内に「おいおい、これは人事じゃないぞ」と思い、真剣に見てしまった。とにかく内容が本当に素晴らしい。少年や弁護士の一つ一つの発言に特捜らしさを感じる。また、少年が動機を語る時、場面が暗くなるのだが、その時の映像がとても綺麗に思う。見終わった後の快感さと言ったら・・・・・。それにしても、少年犯罪は、年々増加している。特に、親と子の犯罪については、いつも真剣に見てしまう。なぜ、このような事件が増加するのか、正直、理由は解明できないが、このストレスの溜まる、現代日本、まだまだこのような犯罪は減少しないのではないだろうか・・・・・・・。本当に嫌な世の中になったものだ。
430 昭和60年夏
老刑事船村一平退職!
天知茂は天才さん
まさに大滝秀治の感動ストーリーである。この人の一つ一つの演技を見ると、涙が出てくる。この話は、特捜最前線の中でも一番の感動ものではないかと思う。特に神代警視正が「おやっさん、どうかしてるよ。焦り過ぎてる」と暖かい目で言った時のあの顔は、初期の神代警視正では考えられなくらいだったが、あの場面で、僕は思いっきり泣いてしまった。そして事件も解決し、船村刑事が、娘さんに電話で話す場面を見て、「おやっさん、ありがとう」と思いました。大滝秀治、素晴らしい刑事役、ありがとうと言いたい作品だ。
435 特命課・吉野刑事の殉職! ケンジさん
誠直也さん演じる吉野刑事の最後の戦いで、吉野刑事の父親役(高松英朗)さん演じています。吉野親子の事情の親子けんかで、そして、吉野刑事は、店で正義を見せただが、遂に撃たれ殉職倒れ状態そして、高松さんが吉野刑事の遺骨、写真の素顔を旅立った。特捜は、この水曜22時の最後の作品放送です。後番組が二ユースステーションになる訳だ。
436 疑惑のXデー・爆破予告1010!
危険な女たちの完全犯罪推理
21年前の婚約者殺人の謎が今解ける?
天知茂は天才さん
姉妹が、父親のために復讐する話である。また、白川由美・二谷英明の夫婦がいい味だしてる。しかし、東京オリンピックが鍵になっていたとは、思いもよらなかった。しかし、人間の記憶力は、曖昧だなあと思ったが。そして、久し振りに追跡場面に燃えてしまった。とにかくかっこいい。初期の特捜を思い出す。橘刑事が「奥さん!」と怒鳴る場面は迫力あったなあ。そして、犬養刑事と桜井刑事が、少年・少女に悟られないとコミカルにごまかすのだが、正直、ピリピリ感が伝わり、非常に面白い。そして、ラスト、犯人を逮捕せず、神代警視正が見つめるだけで終る場面を見ると、以前、松田優作が「太陽にほえろ!」で、逮捕せず、そのまま終る場面をやりたいとスタッフに訴えたというのを思い出した。本当に、神代警視正の表情、かっこいい。松田優作のそういう場面も見たかったなあ・・・・
437 殺人警官44000人の容疑者! 人間の脈略さん
「新宿ナイト・イン・フィーバー」に非常に似てる内容だ。小心者の男が、警察官の服を着て、犯罪を犯す作品である。俺は、深夜のコンビニでバイトをしてるのだが、必ず、防犯対策はきっちりしとけと、店の先輩が言う。それだけ今の犯罪は恐ろしいのである。しかし、この作品を見ると、人間不信になってしまうのではないかと思う。時々、冗談で、コスプレして、街とかで遊んでる人達を見るが、その内、調子に乗って・・・・と思ってしまう時がある。まあ、あくまで、ドラマだから、この作品も、フィクション、つまり架空の話だと思えば、何ともないのだが、残念ながら、この作品に至っては、ほとんどノンフィクションではないかと思う。俺は、コンビニや深夜の仕事をしてる人達に、この作品を見てほしい。そして、「明日は我が身だ、気をつけて生活しよう」と心がけて働いてほしいと切に願う気持ちである。
438 逆転推理・秋の花火のメッセ−ジ! 天知茂は天才さん
僕は、特命捜査課でも、人情つまり人間性もメインとした刑事は、時田刑事と高杉刑事だと思う。今回は時田刑事の名作を紹介したい。この話は、エリ−ト会社の社員が、売春婦を殺そうとするのだが、間違って別の女を殺してしまう、話としてはよくある内容である。しかしこの話に、時田刑事の優しさがわかるのである。たしかに時田刑事は、最初は特命捜査課になじめず、ほぼ職場放棄状態になるのだが、この事件を単独調べる時田刑事に、特命捜査課が協力し、時田刑事も心を開き、鋭い推理を展開していくのである。それに道からはずれそうな若い女に対しても、怒らず、真剣に語る時田刑事は、まさに高杉刑事とだぶる所がある。もし時田刑事が、初期の特命捜査課にいたら、神代警視正他特命戦士の中に、孤立していたような気がする。だが、高杉刑事だけは、時田刑事とうまくやれるのではないかと思う。僕は、時田刑事と高杉刑事の共演が見たかった。
439 美しい狙撃者!
殺意を呼ぶマネーゲーム
十字架を愛した貴族さん
山本紀彦って、こういう嫌味な役が似合うと思った。それはいいとして、桜井刑事の厳しさ爆発のストーリーだ。犯罪を犯させまいと、女に対し、非常に徹する。しかし、犬養刑事が桜井刑事から女を守ろうと、桜井刑事を殴る。しかし、桜井刑事はかつて女の父親を逮捕した過去を持っていたのである。その事を知った犬養刑事は後悔する。そしてラスト、女は山本紀彦を殺そうとするのだが、桜井刑事に阻止され、女も桜井刑事と父親の過去を知り、後悔をする。とてもいい話だなあと思った。
440 愛を撃つ女!暴かれた裏切りのレイプ シャドームーンさん
犬養刑事の熱血編である。犬養刑事が、過去の事件を知った女に対して、未然に犯罪を防ごうとするのだが、残念ながら防ぐ事ができずに、逮捕する悲しい内容だが、犬養刑事の個性が出て、名作だと思う。最初は、特捜戦士にしては、軽い存在に思えたが、この話を見て、犬養刑事の戦士としての誇りが見えたと思う。また犬養刑事は、今までのどの刑事にも似てない特殊な刑事だったと思う。
441 結婚したい女・ハイミスOLの復讐! 天知茂は天才さん
リストラ、今、これで何人の人達が泣いてるだろうか。不景気になってから、リストラで会社を辞めた人の数が年々増えている。一体いつになったら、この不景気から脱出できるのだろうか。そして、女性の就職率が本当に厳しい。また働けたとしても、結婚・出産などで専業主婦になる。これらの理由から女性を雇わない会社もあると聞いた。またある雑誌で女子プロレスラーの記事を見たのだが、とても本業だけでは生活する事ができず、副業もやって生活していると書いてあった。まあ、これらの記事、もしくは噂が本当かどうかはわからないが、とにかく、女性の社会進出というのは難しいというのが現状だ。この話に出てくる女もそのような気がする。リストラさえなければ普通に働けたのに・・・・
442 女子中学生殺人事件!
冬のコオロギのSOS!
十字架を愛した貴族さん
「いじめ」・・・この言葉を聞いて、いい感じにとる人はいないだろう。今、いじめで何人の少年・少女が自殺しているだろう。よく自殺の事件があった時、テレビのマスコミや評論家は、「いじめをするほうも悪いが、いじめられるほうも悪い」もしくは「なぜ、親や学校にすぐ言わないのだろう」と決まりきった台詞しか言わない。しかし、私も、このような立場になったら、同じ台詞を言うだろう。ようは、この問題は生涯解決しないのである。この話は、そんな内容だ。いじめられてた少女が、兄に「じゃあ、いじめる立場になれ」と言われ、少女は仲のよかった友人をいじめる。そして、その友人は精神病になってしまう。こんな場面を見ると、本当に教育社会の矛盾は、今も昔も変わらないと思う。この話は、特捜の中でも、考えられさせる内容だ。
443 生きていた死体!疑惑のニセ家族 天知茂は天才さん
「安楽死」というのは、犯罪である。しかし、「安楽死」をしたいという人の気持ちもわかる。僕は、大学時代に「倫理学」という講義を受講していて、その時に、この「安楽死」の是非について考えた事があった。当時は、「命をそんな事で消すなんて言語道断」と思っていた。しかし、勉強していく内に、「安楽死」が犯罪にならなければいいのにと思うようになった。というのは、もう余命わずかで、チューブだらけの体で、病院ベッドで生きていても、本当に生きてるといえるのだろうか?また、自分では何もできず、寝たきり状態で生きていて価値があるのだろうか?そう思った時に、改めて「倫理学」の勉強をやり直した。とすると、逆に明確な答えがでてこないのである。人間と生と死、生きてるだけでいいのだろうか?もし病気で生きてるのがつらいのなら、「安楽死」という選択をあっていいのではないかと思う。この話に出てくる男を見ると、それが痛いくらいに伝わる。過去に「安楽死」で妻を殺した事を隠しつつも、生きていこうとする男の姿を。結局、全てが明るみに出て、逮捕されるのだが、もし「安楽死」が犯罪でなければと思うと・・・・・・。
445 原宿スクランブル・泣いた放火魔! 天知茂は天才さん
これはヤングとアダルトの差が見えた名作である。叶刑事も来た時は若かったですが、この話をみると「やはり老けたのかなあ」と思ってしまいます。そして、杉刑事も大活躍するのですが、その活躍によって、お婆さんが死んだという事になってしまいます。そして、杉刑事を励ます時田刑事がまたいい味を出してるんですよ。そして、叶刑事が、杉刑事のために捜査をし、犯人をつかまえるのですが、その犯人に対して、杉刑事の事をかばう発言をする叶刑事の表情、本当にかっこいいです。しかし、この話の欠点は、目撃者の女達が、いろいろと悪口言って、大笑いする場面、この場面は好きになれない。こんな風に言う女達に対して、紅林刑事がガツン!と叫んでほしかったなあと思います。
447 遅れたXマス!密告電話の女! 高杉陽三・桜井哲夫のあぶない刑事さん
最初は、桜井刑事がメインだと思ったが、特命課全員だった事に驚いた。しかし、叶刑事が杉刑事に怒る気持ち、痛いほどわかるなあ。しかし、紅林刑事にも見せ場を作って欲しかったが・・・・。そして、時田刑事、本当にいい味を出した刑事だと思う。特に何気ない場面でも、個性が光ってるからなあ・・・。また犬養刑事と兄弟の触れ合いも良かった。特にこの兄弟にためになんとかしようとする犬養刑事には、少しホロリときた。桜井刑事ももう少し優しくなればいいのに、あんなこと言ったら、江崎も反抗するわな。でも、神代警視正が桜井刑事をフォローしたからよかったが。そして、神代警視正の最後の言葉、本当にお疲れ様と思った。
448 約束・消えた女囚! 天知茂は天才さん
女は、犯罪を犯し、自殺をしようとするが、叶刑事と橘刑事が止め、女は刑務所に入る。そして、罪も償い、仮釈放寸前の所で、妙な事件に巻き込まれる。そして、その事件には、女の娘と同じぐらい年齢の少女がいて、その少女が風邪をひき、女は助けようと必死に看病する。そして、事件も解決し、女は、48時間以内に帰らなければ、仮釈放がなくなってしまう。しかし、女は少女を病院につれて行ってくれと祈願する。そして少女を病院につれていき、もう間に合わないと思った時に、神代警視正が、ヘリコプタ−でやってきて、女を助け、48時間以内に助かる、そんな内容だ。正直、最初見た時は、あまり興味がなかったのだが、見ていくうちにはまった内容である。そして女がハッピ−エンドで終わり、本当によかったと思う。
454 不倫!?紅林刑事が愛した女! 太田健司さん
横光克彦さん演じる紅林刑事が不倫の女を演じた新井春美さん現在は晴みの芸名で二人はデート気分を味わいながら、そして、死体の男それに紅林刑事が見てその時逮捕されまるで犯人払いだ。女は死体の男を石で殴り倒す。それでおんなは逮捕紅林刑事悲しい別れをしました。
457 終着駅の女T
新宿駅・田所初江の蒸発!
シティ・Mさん
幸せや安らぎを求める女をハードボイルドに描く橋本綾氏の秀作。脚本家をクローズアップしたシリーズでは長坂秀佳氏、石松愛弘氏に続き3人目、自分の心境としては真打登場という感じであった。浮浪者の中年女性が駅で殺された。犯人はすぐに逮捕されたがその被害者の所持品の中に人骨があったため、特命課は人骨の捜査を始める。そしてその捜査の過程で元々は普通の主婦であった中年女性の波乱に満ちた人生が浮かび上がってくるのだった...被害者の女性に白川和子が扮し、男に裏切られ続けて最後に自分にとっての真の愛の対象を見つけるまでの波乱の人生を回想形式の中で見事に演じ切った。演出も天野監督が丁寧に仕上げ、大げさに言えば文芸作の香りさえもする大人のドラマであった。
473 嘘から出た殺人
結婚詐欺師に愛の手を!
ケンジさん
牟田悌三さん演じるなんとも言えない結婚詐欺師役は、とにかく叶刑事との2人の珍行動は面白いですね。牟田さんと言えば、昔はケンちゃんシリーズの父親役そしてカイゲンのお薬のCMで牟田さんの警官姿は演技を茶の間の人気でした。今はラジオの人生相談の番組のDJを長くキャラクターな活躍ぶりです。
479 真夏の夜の悪夢・風呂好きの死体! ケンジさん
特捜に4年ぶりのゲスト出演となる山本みどりさんが真夏の夜の家に紅林刑事と2人になるが、そこで山本さんの悪女ぶりは面白いですよ。のこぎりの機戒で、紅林刑事が危機一発の襲う所が演技の顔でまるでホラー映画並みのストーリーなドラマ恐怖。
490 連続誘拐・心臓移植の少女! ケンジさん
島田順司さん演じる心臓の少女の誘拐犯を演じていますね。島田さんと言えば今ははぐれ刑事純情派の川辺課長役のイメージでいい性格だけど時には嫌みで頑固な所も島田さんの演技はとにかく面白い。そして少女の父親の勝部憲之さんのパンを食べているシーンもとてもいいですね。捜査も少女も病気で早く助けを求めているのです。
492 天使を乗せた紙ヒコーキ! シティ・Mさん
最終回が近まったためか、天野利彦の演出がはじけまくる問題作。特捜本来のBGM世界から逸脱したやたら盛り上がるシンセサイザー音楽の多用!ヤクザの親分の息子が起こした殺人の目撃者をめぐる特命課とヤクザの衝突!証人を保護し、東京に戻る桜井たちだったが、ヤクザのライフルが先導するパトカーに発砲、横転、炎上!森の中を逃げる桜井、犬養、中山仁扮する証人を追う武装ヤクザの集団!犬養は証人を庇って足を撃たれる!そして父を案じる証人の息子はヘリ上空から橘と共に紙飛行機を森に向かって飛ばしまくる!天野監督のアクション演出ははっきり言って西部警察も太陽にほえろ!もGメンも超えている。難は藤井邦夫氏の脚本が今いちなところ。
500 退職刑事船村・鬼 シティ・Mさん
500回記念の前編。大滝秀治氏、誠直也氏特別出演の上に蟹江敬三氏扮するうさんくさい4課の刑事西岡再登場。記念作という事もあってか長坂秀佳氏の筆も冴えに冴えてるが、何といってもこの前に担当した「天使を乗せた紙ヒコーキ!」で演出のタガが外れた天野監督が更なるノリで演出をし、脚本、演出、演技3拍子揃った日本刑事ドラマ史上未曾有の傑作が誕生した。市場に出回り始めた飲む覚せい剤のために犠牲者が続出、特命課、捜査4課、新宿中署の合同捜査が開始される。その麻薬を扱ってると思われる暴力団は親分が服役中であり、親分が出所すれば一悶着あると思われた。その鍵を握る名前しか分かっていない謎の幹部ヤシマ。そのヤシマを知る人物は退職した船村刑事だけだった...孫を誘拐された船村はヤシマ暗殺を命じられ、苦境に立つ。捜査に協力する形を取りながら暗に状況を察してもらいたい船村の苦悩と、吉野にそっくりなチンピラ鉄砲松の出現による特命課員への波紋と物語は特捜最大の盛り上がりを見せながら進んでいくのであった。
501 退職刑事船村II・仏 シティ・Mさん
とにかく盛り上がりまくって終わった前編に引き続き、後編もそのテンションを落とす事無く続く。未見の方のためにネタバレはしないが、前回苦悩しまくった船村に代わり、状況を飲み込めてきた特命課の必死の捜査に話のポイントが少し移り、警察内の裏切り者の正体、ヤシマの正体をめぐりやはり物語は盛り上がりながら進んでいくのである。長坂脚本は、前編が面白すぎるためか後半は少し物足りなく感じる場合が多いのだが、今回は前後編共にいい。素晴らしい長坂脚本に素晴らしい天野演出が合わさった奇跡の傑作なのである。
505 早春の伊豆・迷路に堕ちた愛 シティ・Mさん
天野利彦最後の監督作。それ故か特別機動捜査隊から延々続いてきた東映刑事ドラマ路線へのスタッフのオマージュを感じる感慨深い回である。桜井は慕っていた先輩刑事を殺した犯人を追っていた。その犯人と関係がある女を追って伊豆まで来た桜井、犬養の前に謎の男が立ちはだかる。この謎の男である退職刑事に青木義郎が扮し、桜井と絡む。この青木義郎扮する退職刑事がまるで特別機動捜査隊の三船主任のその後みたいなキャラで、まるで三船と桜井の絡みを見ている様な感じ。姫神の曲をバックに漁村で二人が初めて対峙するシーンは出色。女の尾行を意図的に邪魔する謎の男。先輩を殺された怒りから久しぶりに暴走気味の桜井は謎の男を問い詰めるが、男「(動じず)何を焦ってるんだ。」桜井「!」男は桜井に一体何者で、ここで何をしてるんだ!?と聞かれると、男「(やっぱり動じず一言)釣りだ。(そして夕日をバックにその場を去っていく。)」オイシすぎる....姫神のBGMと藤岡弘、青木義郎の演技に際立った天野演出が加わり忘れられない名シーンとなった。そして最後には犯人を怒りの余り射殺しようとする桜井を止めようとする退職刑事、固唾を呑んで見守る犬養、盛り上がりも最高潮!なお所轄の刑事にこれまた特捜隊で部長刑事を演じた和崎俊哉が扮し、この雰囲気からもうすぐ祭りも終わるんだななんて寂しい気分に何となくなったもんでした。
508 桜井警部補・哀愁の十字架 天知茂は天才さん
安部 徹・・・僕がもっとも好きな役者だ。東映の任侠映画や日活アクション映画でも、ほとんど悪役メインの役者だった。特に好きなのが「暗黒街 最後の日」という映画で、三國連太郎・梅宮辰夫・丹波哲郎・鶴田浩二・安藤三男・高倉 健などが出ている映画なのだが、この俳優陣の中でも、安部 徹の演技のインパクトが凄かった。たしかに、この映画でもどうしようもない悪役を演じてるのだが、本当に上手いのである。そして、もう一つ好きな映画が「蘇える金狼」の鈴本光明役である。この映画では、そんなに見せ場はないのだが、それでも、大物政治家として上手く映画と噛み合ってるのである。とにかく、いろんな悪役を演じた安部 徹、しかし、この特捜では、最高にかっこいいヒーロー役を演じてると思う。正直、永井智雄さんでも悪くはないのだが、最初から安部 徹に桜井刑事の父親を演じてほしかった、それぐらいはまっていて、かっこよかった。最初見たときは「特捜でも、悪役なのかなあ。でも、それじゃあ、初代に演じた永井智雄さんとは話の辻褄が合わないのではないか」と心配していたのだが、ラストでそれが全てふっとんでしまった。



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