特捜最前線

思い入れ文 (〜#125)


LAST UPDATA:2005/7/4



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話数 サブタイトル 思い入れ文
1 愛の十字架 エド・ダンバースさん
日本初の一時間テレビフィルムドラマにして、長寿番組である特別機動捜査隊の後を受け登場した記念すべき第1話。警察ドラマであった特捜隊からの華麗なる転身を狙ったのか、スターの起用やヘリコプターの導入等派手な面が強調された反面、職場の最前線で働く男たちを描こうという地味なテーマもあり、また最初の1クールはサブタイトルに愛を付け、愛情をテーマにまづは統一しようという欲張った形でのスタートとなった。この1話はそれらを全て消化しようとする余りに、逆にそれほど目新しい物の無い1話となったが、その後の展開(このドラマは迷走しながら成長していってたと思う。)を考えるとそれで良かったとも思える。なお、只一つ完全に今までの特捜隊とは違うぜという姿勢を見せたのは、人質をとった志賀勝を二谷英明が一発で射殺したところ。
3 禁じられた愛の詩 天知茂は天才さん
僕が初期の作品でも、最も好きな話である。叶刑事でなく、犯人として出た夏 夕介さんの演技が光ってる。そして、神代警視正と特命戦士の対立が見れて、非常に面白い。特に高杉刑事が大活躍してるので、僕としてはうれしい限りだ。そして、この話は、メインの刑事はいないが、僕は、船村刑事だと思う。神代警視正をフォローし、また特命戦士の話も聞き、遺族の妹にも優しい言葉をかける、これらの場面を想定すると、船村刑事がメインに思う。そして、ラストの乱闘の場面、船村刑事はいなかったが、神代警視正と特命戦士が大暴れするのを見ると、「まさに、特捜!」と感じる。この話を見ずに、特捜は語れないと思った。
4 愛と炎の街 天知茂は天才さん
放火魔を逮捕するのは難しいと思った。現行犯逮捕でなければ逮捕できないんだから。それにしてもラストのもうめちゃくちゃだったなあ。「おいおい、こんなラスト、許せるのか?」と思った。それにしても、神代警視正もこの時は、最前で活躍していますねえ。中盤、もしくは後期の特捜を見比べると本当に別の人に見えてしまう。そしてまたまた船村刑事、大活躍だったなあ。船村刑事の気になる事がなければ解決していなかったのだから。そして、小さい事を逃さなかった神代警視正の活躍も解決の鍵になっていたのだと思う。それにしても、桜井刑事、本当に暴力的だなあ、取調べで蹴りをかますし、ふてぶてしいし・・・・。高杉刑事も浮浪者に間違えられて再三な目にあうし・・・・。
5 行方不明の愛 sedft,koiuyeさん
数々のハード作品の多い桜井刑事の中でも、ハードでない人間性をメインとした話である。それにしても、宮本信子が綺麗だなあ。そして、桜井刑事が珍しく、課長に激怒する場面は、めったに見れないと思った。しかし、マイホームを題材にした今回の事件、あまり人事には思えなかった。幸子と朝子の心を見ると、少しつらいものがあるが・・・・でも、最後の場面で、朝子と桜井刑事のヘリコプターでの2ショットはほのぼのしててよかった。
7 愛の刑事魂 エド・ダンバースさん
特捜最前線には3本の1話があると思っている。実質的1話である「愛の十字架」、番組の核心を初めて捉えた「愛・弾丸・哀」、そしてパイロット脚本として長坂秀佳によって書かれたこの回である。刑事ドラマのポイントである、事件と刑事との関わりを特捜ではどう描くかの方向性がここにあり、誘拐事件を捜査する桜井と高杉のやり取りや最後の犯人に対する特命課の態度にその萌芽が見える。実際はこの回が第1話でも良かったのだろうが、それにしては地味だったので、特命課対組織犯罪という構図で、特命課という組織を印象付ける内容の1話にしたのだと思われる。
8 愛と復讐の銃弾 天知茂は天才さん
神代警視正に復讐しようとする男の話である。しかしこの時の橋爪功は、なんともいえないオーラが出ていると思った。たしかに見方によっては、救いようのない話かもしれないが、僕は、この復讐男の気持ちがわからないわけでもないのである。やはり、奥さんを神代警視正に殺されているわけだから。そして、桜井刑事と船村刑事がいかに神代警視正を大切にしてるのかわかった。よく初期の特捜は、みんなバラバラでまとまっていないという意見が目立つが、僕はそうは思わない。むしろ、初期のほうがまとまっていたのではないかと思う。もっとも、高杉刑事だけは、異例だが。しかし、ヘリコプターで東京から東北に行けるのだろうか?1度行ってみたいと思った。
9 絶唱!愛と転落の女 天知茂は天才さん
今回は、純愛をテ−マにした、特捜の話について語りたいと思う。この話は、覚醒剤中毒になってしまった女を、その女のファンである青年が、助ける話である。この青年を見ていると、不器用ながらも、一生懸命に女に恋してるというのが感じる。そしてこの話の主人公は、間違いなく船村刑事だ。船村刑事が女に、青年に、助け、語る場面を見ると、僕自身も「おやっさん!」と慕いたくなる。正直この話は、「西部警察」でやったほうが、より面白く感じたかもしれない。でも僕は、特捜でのこういった話も嫌いではない、むしろいいなあと思う。ちなみに左とん平氏の演技もよかった。
11 傷だらけの兄弟愛 天知茂は天才さん
どうしようもない兄としっかり者の弟、そして自分の事しか考えない津上刑事、一見噛み合わないように思うが、これが見事にマッチした内容なのである。この話を見て、血というのは逆らえないものだなと思った。また自分勝手な津上刑事に対して、高杉刑事の独特のユ−モアさでフォ−ロ−する場面はさすがだと思った。ところで、ラストの場面、明らかに高杉刑事だけ別撮りなんだが、なんでだろか?、これだけが残念だ。
13 愛・弾丸・哀 天知茂は天才さん
この話は、特捜初期の最高名作であると有名である。正直、僕が書いていいものかと緊張するが、書いていこうと思う。この話のメインは津上刑事であるが、僕は、特命戦士全員が主役だと思う。神代警視正の厳しさ、吉野刑事の感情の激しさ、船村刑事の人情さ、桜井刑事のアクション、高杉刑事のコミカルさ、そして津上刑事の未熟さ、全てがマッチした話だと思う。また犯人役の三谷 昇・石橋蓮司もいい味出してる。三谷 昇が、船村刑事に噛み付く場面や石橋蓮司が津上刑事の妹に蹴りくる場面は、怖さを前面に出して面白く出来上がってる。まさに文句ない名作と言いたい。だが、これは津上刑事の成長物語だとは思わない。むしろ前にも書いた「制服のテロリスト達!」のほうが、本質を描いた物語だと思う。もう少し、津上刑事にスポットをあてればこの話は、「制服のテロリスト!」を超えた物語になったと思う。
14 過去を撃つ女 sedft,koiuyeさん
桜井刑事の過去から起こる悲しい事件の物語である。しかし、いきなり、女が拳銃を乱射する場面には驚きましたが・・・・。ちなみにこの話、高杉刑事は少ししか出ていません。もう少し出て欲しかったですねえ。余談になりましたが、この話を見ていると、後に桜井刑事が非情になる気持ちがよくわかります。この長い特捜の歴史を見ていると、桜井刑事が一番つらい過去を背負ってるのではないかと思いました。そのきっかけがこの話だったと思います。
17 爆破60分前の女 天知茂は天才さん
正直タイトルと内容があまり一致していない作品だが、それでも「まさに特命課、ここにあり」と思わせる内容だ。桜井刑事と神代警視正の心の絆、そしてそれ以外の特命課の刑事が、本当にいい味を出してる。特に高杉刑事と船村刑事のやりとりが、実の親子みたいな感じで、本当に素晴らしい。そしてラスト、爆弾犯のリ−ダ−が、「我々は正義だ」と神代警視正に図々しく叫ぶの対し、神代警視正が怒りに鉄拳をする場面は、僕自身「よくやった」と大声で叫びたい気持ちになった。まさに特捜初期にふさわしい内容だったと思う。
18 硝煙のなかに立つ女 ヘスラー指揮官さん
高杉刑事と桜井刑事が将棋をする場面や桜井刑事がかっこよく飛び込む場面とか、神代警視正の葛藤が見えて、それぞれの名場面があり、非常に好きな話です。しかし、遺族にせめられる、被害者の娘さんは可愛そうでした。そして、捜査のためにその娘を利用する桜井刑事の表情も、何とも言えない感じを受けました。ラスト、吉野刑事が射殺しなくて本当によかったと思います。
19 亜矢子・十七才の哀歌 シャードームーンさん
林寛子の若さと神代警視正のかっこよさが楽しみめる作品だ。でも、船村刑事と高杉刑事は、最初の1シーンしかでないのが残念だ。しかし、船村刑事が、西山の吐き出したものを持っていく場面は面白かったが・・・・。しかし、内容を見てみると、意外とハードだなあと思った。もしこのような事件が起こっていたら、大人になってもトラウマとして、残るのではないかと思った。しかし、西山という男も、いろいろと面倒な事をやるなあと思った。それが自分の首を絞める結果になったのではないかと思った。
21 胡蝶の舞の女 天知茂は天才さん
この話は、ウルトラマンセブンがやった役に長渕 剛・ウルトラマンセブンの影役に松田優作・政治家役に若山富三郎がやったら、本当に特捜名作になるのではないかと思った。僕自身、実際に、内容見るときは、このような配役ならみたいな感じで見てしまうぐらいはまってしまう。さて、船村刑事が余裕と思い、失敗してしまうのだが、その時に神代警視正が、船村刑事を叱り飛ばす場面は、めったに見れないと思った。そして、情報屋を信じる船村刑事に対し、神代警視正が再び怒るのだが、今度は、船村刑事も神代警視正に反抗して、情報屋を信じるのを見て、男の葛藤の美しさを見た。そして、吉野刑事、ある意味、サブメインではないかと思う。本当に特命には、吉野刑事は大切な刑事だなと思った。そして、最後の場面、神代警視正の鉄拳の場面、本当は、船村刑事にやってほしかった。
22 標的 ある女の情炎 天知茂は天才さん
さて、津上刑事の主役である。だが、僕は、高杉刑事と船村刑事のほうが目立っていて、あまり津上刑事メインとは思えない。船村刑事が、工事現場の仲間に愚痴をこぼし、怒ったウルトラマンジャックが、「さっさと仕事しろ」と船村刑事を殴りつけた場面は笑ってしまった。そして、高杉刑事も船村刑事をフォローして大活躍していた。また、吉野刑事は津上刑事をフォローし、桜井刑事は地道に捜査する場面、そして、MAT隊長はふてぶてしい態度を見ると、「これぞ特捜!」と思った。で、津上刑事であるが、「はい、僕は24歳です」と笑顔で答えたぐらい、後は特に・・・・・・。そして、最後の場面で、高杉刑事のユーモアにほのぼのさを感じた。
23 女と刑事の子守歌 天知茂は天才さん
以前も書いたが、時田刑事と高杉刑事が、この特捜では人情刑事だと思う。で、高杉刑事メインの話がこれである。正直、この話だけは、初めて見たのだが、意外と家庭では、高杉刑事は厳しいのだなと思う。奥さんに2度も張り手をするとは・・・。しかし、娘さんにはとても優しい所は、いかにも高杉刑事らしい。映画「釣りバカ日誌」とも重なって見えてしまうが。で、内容だが、殺人犯ハヤタ隊員の昔の女を高杉刑事が張り込む話で、昔の女は、ハヤタ隊員を殺し、自分も自殺しようと電車に乗った所を高杉刑事に逮捕されるという内容である。言葉で書くと、普通の内容かもしれないが、高杉刑事の人情さがあふれ出てる内容だ。同じ人情さも、時田刑事と違った人情さだと思った。でも、この内容を見て、時田刑事も高杉刑事も、根本の人情さは変わらないと思った。やはり、時田刑事と高杉刑事の共演が見たかったなあと思う。
27 跳弾 その愛のゆくえ 柴田緑さん
度々犯人扱いされる、桜井刑事(藤岡弘)。彼が愛人を射殺したと、女性の叫ぶシーンはショッキングの一言だった。後になって真犯人と黒幕が分かり、桜井刑事の誤解が解け、彼女の再び歩み出す姿は安堵感を漂わせてくれた。
回数の進むにつれ、段々と物語自体が明るくなって来るので、助走部分と言った所か。又、刑事ドラマの新たな側面を浮き彫りにしてくれた作品であり、話に依っては好みが別れる。社会派ドラマとしても充分に楽しめる名作である。
28 恐喝 にせ女子大生日記 シャードームーンさん
見ていて可愛そうに思えてきた。嘘ばかり言う女と津上刑事の果てしなきラブストーリーにも感じたが。また裏口入学で入った女子大学生が、本当に大学教授に惚れていたというのも見てて切ないものを感じた。しかし、なんと言っても一つ一つの場面が、本当に恐ろしく感じる。おそらく特捜1・2位を争う恐怖の映像描写だろう。特に嘘つき女が胃液を吐く場面はトラウマになりそうだ。これは内容より演出に注目すべき作品じゃないかと思う。
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プルトニウム爆弾が消えた街

高杉陽三・桜井哲夫のあぶない刑事さん
この大事な時に桜井刑事がいないというのは、納得いかなかったなあ。こういう事件こそ桜井刑事の18番なのに、少しがっかりしたが、それでも、面白い作品に仕上がってる。まさに「原爆」をテーマにした、今回の事件、洒落になりませんねえ。たしかに事件に大きいも小さいもないかもしれないが、「原爆」となると、どんな事件もほったらかしたくなりますねえ。特に神代警視正のあの油汗は、普通じゃないもんなあ。しかし、お偉いさんの命令で、部下に事の重大さを発言する事ができない、まさに娘さんが亡くなられた以上の葛藤だったのではないだろうか。そして、吉野刑事、もう犯人の恋人を容疑者扱いしてるが、私も彼だったらそう思うだろうなあ。しかし、吉野刑事の情熱さが、この事件を解決する糸口になったのではないかと思う。ラストは、無事に爆弾を処理をするのだが、もう見終わった後、これほど、心に残る作品はなかった。名作と言えば名作だが、迷作と呼んだ方がいいのかもしれない。
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核爆発80秒前のロザリオ

32 殉職・涙と怒りの花一輪 天知茂は天才さん
何とも言えない内容だった。ウルトラマンレオが、もしや辞めていたら、こんな事にはならなかったのではないかと思ってしまう。しかし、船村刑事が、ウルトラマンレオを励ます気持ちもわかる。どちらがいい・悪いとは言えないものがある。ただ、ウルトラマンレオの恋人が、船村刑事に「あなたが悪いのよ、あなたが殺したのよ」と言われ、船村刑事が、後悔する場面を見ると、やっぱり、素直に辞めさせてあげればよかったのかなあと思ってしまう。その一方で、ウルトラマンレオを殺した二人組の動機は許せないものがあったなあ。船村刑事が、激怒する気持ち、痛いほどわかる。それが、ラストの乱闘場面に表れていたのではないだろうか・・・・・

ケンジさん
真夏竜さん演じる慣れないそして奮闘で頑張る警官役を見せているのですよ。真夏さんといえばウルトラマンレオのヒーロー役はカッコイイですね。船村刑事は若い警官を辞めることに激怒したシーンも印象的。
34 コルト22口径の沈黙 シャドームーンさん
林ゆたかの哀愁漂う演技が本当に素晴らしい。特に便所掃除をしている時の弟の会話の一言一言が、何と言うか、非常に心に残る。内容的には「傷だらけの兄弟愛」のアンハッピーエンドではないかと思う。でも、内容的にはこちらの方がいいと思う。場面的にかっこよかったシーンは、神代警視正が「その前におまえを逮捕してやる」と林ゆたかに怒鳴った所だなあ。それにこの話は、船村刑事だが、我輩は神代警視正だと思う。
35 乳児誘拐・消えた女の顔 天知茂は天才さん
出産というのは女にとって幸せの瞬間でもある。しかし、出産したくてもできず、流産もしくはおろすという結果になる女もいる。最近では、代理出産というのもあるらしいが、なかなかそれも難しいというのが現状だ。そして最悪なのが、男のために出産できずに、男に知られないように出産し、認知してもらえない女もいるということだ。最近、妊娠したからといって平気でおろそうとしてる女が上昇してる。また、まだ社会道徳もできてない時に妊娠し、出産しても、その内、育てるのがめんどくさいということで虐待、もしくは育児放棄する女も上昇している。本当に女の幸せは、出産なのかと考えてしまう時もある。この話に出てくる女も本当に悲しい女だと思う。男は、金で解決みたいに思っても、この女にしてみれば、この男こそ全てだった、そして男のために出産もひそかにやる、しかし、女にとってそれが幸せだったというのだから・・・。
36 傷痕・夜明けに叫ぶ男 高杉陽三・桜井哲夫のあぶない刑事さん
本当にいい話だと思います。何度も嘘を言う爺さんを信じる高杉、その一方で、着々と捜査する特命捜査課、いいバランスだ。そして、最後の最後に嘘つき爺さんが、証拠を残し、犯人は逮捕される。その爺さんを本当の父親に見る高杉、信じる気持ちわかるなあ。そして、仮面ライダー1号・ストロンガーとおやっさんの悲しい再会、これはこれで面白かった。
38

バスジャック・光なき狼へのハレルヤ

金子正次の魂さん
吉野刑事のかっこよさがにじみ出る作品だと思う。その反対に津上刑事は何かやる気なく感じたのは俺だけだろうか・・・・。内容的には昔付き合ってた女が、硝煙によって、失明してしまい、それをその女の恋人のせいだと、女の兄貴が復讐する話だが、なんか見てて長渕 剛の「祈り」という歌を思い出してしまった。なんか見ていて悲しくなる内容でした。
39 密告・コーヒージャック! 友情の詩さん
蟹江さんの演技がとてもよかった。それにコーヒー夫妻、この夫妻を見てると、不景気の影響って怖いと思った。それから高杉さん、しばらく休んでの出演だが、面白い洒落を発言したり、コーヒーのうんちくを語って、面白かった。そして課長、12年前のあの頭、白髪がまったくないのに思わず笑ってしまった。最後にこれ、年末最後だったんでしょ、その割には、年末らしい話じゃないのがよかった。
40 初指令・北北東へ急行せよ! 太田健司さん
紅林刑事こと、横光克彦さんがこの特捜のメンバーに入る前にゲストにでました。役はサラ金に襲われている苦しい経営者の役で妻役の上村香子さんとの昼ドラのコンビで家族で正月での食事や子ども達に早く楽になって欲しかった。その取立て役に中田博久さんが緑の日産ローレルにのってきた。追い駆られそして夜船村刑事の大滝秀治さんが夫婦二人の自殺を怒りの説得をしました。新年特捜のドラマです。
41 シクラメンは見ていた! 天知茂は天才さん
さて、井上梅次監督第2弾である。前作とはまったく違うのだが、高度な作品だ。吉野刑事がライダーマンを筆頭とした犯人に叩かれ銃を撃った撃たないという所から始まる。吉野刑事の苦闘・かっこよさ・笑顔が表れた話である。ところで、西田敏行はまた少ししか出ていない、しかも、スーツの色が桜井刑事と同じ所に笑った。後、津上刑事とのやりとりもコミカルでよかったのだが、少しだけだからなあ・・・・。やはり、西田敏行は、この特捜では、特別な存在に感じた。
42 Gメン・波止場に消ゆ! 天知茂は天才さん
あぶない刑事なら、高杉刑事が大下、桜井刑事が鷹山といった所だ。しかし、これだけこの二人のコンビの活躍が見れた回があっただろうか?本当に貴重な作品だと思った。これは僕自身の事で恐縮だが、僕は高杉刑事の絡みでも桜井刑事と紅林刑事のが本当に好きなのである。そして事実上、高杉刑事と桜井刑事のコンビが活躍するのは、これは最後だと思った。この後、高杉刑事はほとんど出ないし、桜井刑事はアメリカに行ってしまうし・・・。内容としては、非常に寂しく、曖昧に終るのだが、正直、内容はどうでもいいと思った。ただ「いつも心に太陽を」の小林稔侍と西田敏行のコンビが見れてうれしかった。時々、このドラマを見ると、西田敏行が高杉刑事に見えてしまうのは、僕だけだろうか?
43 通り魔・長距離ランナーを追え! 天知茂は天才さん
まさにどうしようもない父親を見た感じだった。息子が通り魔やる気持ち、少しわかるなあ。そして、自分の摂関が原因で息子は自殺、そして、奥さんを殺し、息子を逮捕したバロン影山に復讐しようといろんな嫌がらせをする、もう救いようのない父親に思った。そして犬、僕は犬「ただし警察犬は除く」とか猫が大嫌いなのだが、バロン影山の妹が犬に殺されたと知った時、少し憤りを感じた。そもそも犬とか猫の存在って、一体何なのであるかと思う時がある。犬とか猫は、人間と違って、恐ろしい生き物である。なのに人間には今も愛されてるのである。ただ外見だけで好感をもってるのだろうか?僕は、犬や猫に痛い目にあったことがあるから、今もその事に対して疑問である。脱線してしまったが、後、船村刑事の運転、そして、かっこよく登場したヘリコプターに、しびれてしまった。そして高杉刑事と船村刑事のコントみたいな場面が見れてうれしかった。
44 非情の罠・金、女、賭博!? 天知茂は天才さん
前回、どうしようもない父親を見たと書いたが、今回はどうしようもない記者を見たと思った。これでは「マスコミ」という存在が悪く見られても仕方ありませんねえ。ところで、桜井刑事の優しさ、やはりあくまで捜査のためだったのでしょうか・・・だとしたら、少しわざとらしく思いますが。そして、レイという女も可愛そうな女でしたねえ。あの女、本当に暗い、暗すぎて、見ていてたまんないものを感じました。しかしその一方で、大滝秀治が笑わせてくれましたねえ。みんながラーメン代払わず、困った顔していたのには大笑いしてしまいました。神代警視正も冷酷だったが、桜井刑事を信じてるからこそあのような態度をとったのだと思う。でもラストがよくわからないです・・・何かすっきりせず終わった、そんな感じです
46 判決・私を売った女! エド・ダンバースさん
社会派ドラマとして名を馳せた「判決」のメインライターである本田英郎の問題作。ただの刑事ドラマとして観ると事件も解決しない、裁判重視の人間ドラマにしか感じないが、実は捜査員の思い込みや事情によって簡単に冤罪が発生するという恐ろしい状況を捉えた大問題作なのである。重病で余命いくばくも無い老刑事(森塚敏)と桜井の捜査により捕まった容疑者の裁判に、桜井の父(永井智雄)が弁護についた。老刑事は容疑者逮捕直後に病死していた。故に桜井はその老刑事に心酔しきっており、父がその事件の弁護についたのが不満であった。しかし実は桜井弁護士と神代は陰で会っていて、死期を間近にしてあせっていた老刑事の強引な捜査と、その姿に打たれて冷静な判断を失っている桜井に、問題有りと判断していたのだった。そして... とにかく本田英郎はその後も「真夜中のデッドアングル!」や「判決・横須賀ドブ板通り!」等、この人ならではの作品を提供してます。
47 射殺魔・20歳のメモリー! エド・ダンバースさん
橋本綾脚本による傑作。偶然出会い恋に落ちる吉野とアイドル歌手(三浦リカ)の哀しく、切ない結末。刑事の恋愛話は数々あれど、ここまで悲惨でハードな話はそうそう無く、しかも悲惨と思われた結末が、実は彼女にとっては安らぎを得たのだと気付いた吉野の心中はどれほどのモノだったか。ドラマ全体としては多少アラもあるが、ラストで全て吹っ飛ぶとにかく傑作である。
48 惜別・指のない焼死体! 天知茂は天才さん
本当にどうしようもない親父第2弾を見たという感じがした。あれじゃあ、ドクターポルターも縁を切りたくなるわな。さて、仮面ライダー2号とストロンガーの絡みを見て、「ああ、これは仮面ライダーじゃないんだなあ」と思った。仮面ライダーでは、先輩・後輩でも、特捜ではまったく違うんだなあと思った。さて、これは、夏子シリーズの付箋の話なのだが、僕は、神代警視正の気持ちが痛いほどわかる。本当に夏子を大切にしてるのだなあと思った。この話を見て、夏子には殺されないでほしいと思った。見ていて切ない気持ちになった。そして、ラスト、津上刑事が、神代警視正に気配りをするのだが、夏子と津上刑事が、結ばれればいいのにと思った。
49 時効5分前のチャップリン! エド・ダンバースさん
初期に怪作を連発した江連卓の秀作。チャップリンの扮装をした大滝秀治の演技も見物だが、屋台での時効を直前にした多々良純とのそれぞれの犯人として刑事としての葛藤の演技は「特捜に大滝秀治あり!」と認識させられる程の名シーン。名匠天野利彦による演出の力も大きい。
50 兇弾・神代夏子死す! 柴田緑さん
予想だにしていなかった、神代課長(二谷英明)の娘さんの死。社会派ドラマとして評価の高い本作品だが、実は刑事ドラマだったと言う事を再認識させられたはなしであった。死の真相を突き止めようと冷静に捜査を進める課長と特命課の面々、前後編の締めくくりとして、課長が娘さんの死ぬ迄の経歴を口ずさみ、それを回想するシーンに目頭が熱くなった。後々になり、取り乱す夫婦に、課長がその事柄を説明するシーンが出てきた事も非常に興味深かった。
51 凶弾II・面影に手錠が光る!
52 羽田発・犯罪専用便329! ハイライトさん
外人のヘロインの運び屋を執念で追っかけた桜井刑事の印象が強い作品。運び屋と桜井刑事と子供(運び屋の銃の流れ弾により足を怪我した)とのかかわりが良く出ていてVメンバーの紅林刑事(この回はゲスト)の特命参加により新しくなると思ってたらY魔ェアメリカに行くことになり第一次の締めくくりとしてはよかった。ちなみに、森山周一郎氏も、この回でナレーター終わりだし
53 背番号のない刑事! 太田健司さん
特に面白いかったのが橘刑事の本郷功次郎さんの濃い顔、ひげなどが出てオープニングの犯人逮捕のシーンも好きです。もちろん橘刑事の射撃の練習シーンは本郷さんのかっこいいところもすきだから、橘刑事の初作品は単独捜査、寝る場所もない、まるでホームレスしていたのはとても面白い。最後に刑事メンバーが別れのあいさつかなと思うと特命課のいきなりの配属はびっくりしました。そして、2代目ナレーターに学校へ行こう、トリビアの泉仮面ライダーのナレーターでおなじみ中江真司さんの彼は特捜最前線のセリフ好きです。
54 ナンチャッテおじさんはいた! エド・ダンバースさん
長坂秀佳(脚本)、天野利彦(監督)、西田敏行(主演刑事)、今福正雄(メインゲスト)の4つの柱がばっちり噛み合った珠玉の傑作。車内暴力を注意したために殺されたタンポポが好きだったという優しい中年サラリーマン。そして二人きりになったその娘と幼い弟。怒りに燃え、捜査を続ける高杉刑事の目の前に、電車内で素行の悪い男におかしく絡む事で有名なベロ出しおじさんが現れた。幼い弟はそのおじさんに父の代わりを感じ、おじさんは実は車内暴力で息子を殺した犯人を追っていた。そして....ラスト、犯人を追い詰めた高杉がナイフで斬られるも、怯むどころか怒りに震えながら犯人にじりじり詰め寄るシーンは最高で、犯人を散々に打ちのめして座り込んだ後に、ひっそり咲いているタンポポを見つけるシーンは泣ける。

人間の脈略さん
俺は、この作品の感想を見て、「見るのがつらい」とか「本当に切ない」という感想をよく見る。でも、俺はそうとは思わない。むしろ、こういう作品を、どんどん見るべきではないかと思う。そもそも、ナーンチャッテおじさんは、今福氏ではないのである。ナーンチャッテおじさんは陽さんなのである。今福氏は、ベロ出しおじさんなのである。で、ベロ出しおじさんのかたきをうつ、ナーンチャッテおじさんの物語なのである。内容も、人事ではない。今、現在は、電車内の喫煙とかはなくなったが、今は、もっと邪悪化している。痴漢をしていない男を丁稚あげ、その男から、金を巻き上げようとする女・電車内に座り込みをしてる若者・電車内で人の迷惑も考えずにメールや携帯電話で話してる連中など、電車という乗り物が怖いものになっている。これは本当におかしい世の中になった証拠なのである。だから、こういう作品を見せて、親子共々、道徳・ルールを勉強すべきではないかと思う。だからこそ、見るべきだと思う。また、この話の陽さんは最高にかっこいい。陽さんファンも必見の作品だ
58 緊急手配・悪女からのリクエスト! ヅョーヅ・ハソスソさん
高杉刑事主演作につきまとうイメージ、それは「父と子」というテーマではないでしょうか。この作品は無理心中をしたが死にきれず、身分を偽って生き続けている父親と「父親は単なる人殺し」としか思っていない娘の悲しい親子愛を描いています。沢井桃子さんは自分の父親を逮捕してもらうべく、父親が乗っていると思われるタクシーを捕まえてくれと特命課に電話を入れますが、結局ブルーフィルムの商人が乗っているだけでした。迷惑を掛けたお詫びにタクシードライバー(森塚敏さん)の家に菓子折りを持って行った高杉ですが、森塚さんと異様にウマが合い、友情が芽生えてしまいます。その一方で沢井さんの演ずる少女の話を聞いている内に協力してあげたくなり、沢井さんと二人で父親探しを開始。しかし捜査を続けるうちに無理心中の父親と森塚さんが同一人物ではないかという疑惑が。「だったら私が確かめるわ」と、沢井さんは森塚さんのタクシーを一日中借り切りの客として潜入捜査(もちろん高杉がそれを尾行)するのですが、色々なところに遊びに行くうちに「この人がお父さんだったらいいのに」という思いが募ります。

仮初の夜の唄さん
本当に切ない作品だった。これは、高杉メインでなければ、絶対に成立しない話だと思った。殺人を犯し、自殺しようと思っても、自殺できず、心の傷を背負ったまま生活してきた父親とその父親を憎み、何とか逮捕してもらおうといろんな事をやる娘、見ていて胸にくるなあ。で、あれだけ逮捕してほしかったのに、いざ逮捕となると、娘は父親に「逃げてえ!」と絶叫する。やはり、血のつなあった親子、本当の憎しみではないんだなあと思った。そして、高杉、人情・絆をメインにさせたら、もう誰も太刀打ちできないなあ。これが吉野や津上・叶なら、この娘のやる事なんか無視してるだろうなあ。でも、高杉なら、こういう事件も丁寧にやるんだろうなあと思った。ちなみに、紅林との絡みをよかったなあ。そして、この作品のサブメインは、課長だろう。課長の的確なアドバイスで事件も解決したのだから。いつもは、コミカルさのない課長も、高杉との絡みは、何かコミカルに見えてしまう、そこがまたいいのかも。
59 制服のテロリスト達 天知茂は天才さん
まさに津上刑事と制服警官の一気打ち。僕は津上刑事の成長をこれで見ました。しかし、津上刑事ともう一人の主役、佐藤仁哉扮する刑事。僕は彼の気持ちがとてもよくわかる。正義感は強いが、それをうまく表現できない場面を見ると、何か自分自身を見てるような気がする。そしてラストの場面、課長が津上を殴る場面があるのだが、課長の優しさがわかる、そんな気がした。特捜最前線でも、この話は異色だ。
61 目撃・髪を残した女! 天知茂は天才さん
紅林刑事の初のメイン作品である。しかし、正直あんまりそのイメージがなく、むしろ、マザコン男とそれを愛した女の話という印象が強い。またマザコン男の母親の2面性が見せる場面は、この母親も本当に大人になれてないんだなと思う。たしかに、母親というのは、息子や娘は、「何歳になっても」と思うかもしれない。しかし、これは行き過ぎてると思う。しかし、このような親は今も年々増加し、最近では息子の犯罪に親が手伝うというおかしな事件も起きてる。もしかしたらこのような家族は、すぐ身近にいるのかもしれない・・・。
62 ラジコン爆弾を背負った刑事 ケンジさん
岡本麗さんがゲストで岡本さんと言えばはぐれ刑事純情派の田崎婦警が好きです。岡本さんが悪女の切れ味のいい演技を出しましたね。橘刑事がこの510のブルバードに爆弾そして、サイレンを走りながら橘刑事がピンチ脱出が難しくなった。課長が岡本さんのビンタをしたシーンが最高。
63 痴漢・女子大生被害レポート! 最強の戦士 特命捜査課の男達さん
人間のエゴ・欲望・性など、人間の汚さが見えた話だった。思い入れ文にするには、非常に難しいのだが、人間一人一人を映した作品だと思った。しかし、イライラしたからといって、あのような犯罪をしてもいいのだろうか?だが、人間というのは、何をするかわからない動物だから、常に完璧ではないのである。この作品を見ると、よりよくわかる。数多い特捜最前線の話の中でも、このような話はない。それだけ貴重な作品である。
68 誘拐T・東京-函館縦断捜査! ヅョーヅ・ハソスソさん
特捜地方ロケのアクション超大作であります。元エリート刑事で今やうまい汁を吸って生活している勝原(天津敏)の娘(鳥居恵子)が誘拐され、特命は犯人の一人の老人を逮捕。しかし高杉は取り調べで老人の背中に拳銃による弾痕を発見…警察のせいで、警察官であるが故身勝手な上司・勝原のせいで転落の人生を歩まされる羽目になった元刑事たちの悲しい復讐の物語です。この作品における石山律雄さんは本当にカッコイイ。石山さんといえば特捜ではなんか頼りない、弱々しい感じの役が多いですが、今回は真摯な姿勢で復讐に望む一匹狼の役です。しかし勝原の嫌みぶりは本当にとてつもないですね。ここまでやるかというくらい嫌な奴です。しかし娘は父のせいで罪人となった石山さんを愛してしまいます。そして石山さんの愛を信じて待つ有吉ひとみさんが登場したり、相変わらずのドロドロ人間ドラマ。それに加えて吉野対中田博久さんのスタント無しでの走行列車上での格闘や、セスナで逃げようとする犯人を車で止めようとしたり、セスナに向かって発砲する神代、北海道警察にセスナごと自爆テロを企む石山さんなど、アクションシーンの数々も本当に素晴らしいです。
69 誘拐U・パニックイン・函館!
74 死体番号044の男! ポリスユーモアさん
橘の初期と晩年の橘は、性格や行動がところどころ違いがあって、どの話しから橘らしさが出ているかと友達に質問すると、はやいところでは、「ラジコン爆弾を背負った刑事!」という人もいるし、中期では、「完全犯罪・350ヤードの凶弾!」、後期では「橘警部逃亡!」という人もいる。要はみんなバラバラなのであるが、その中でも、俺は、ここから本当の橘らしさが出たと思い、この話しを紹介したい。橘の過去の重たい内容がわかると同時に、橘と少年の心の絆を描いた物語だと思う。この少年は、橘似の父親に捨てられ、父親を憎んでいるのだが、この父親の過去と橘の過去が重なるところが、非常に切ない。また、高杉が橘の過去を知らずに言った内容に対して、橘が苦悩と困難する表情が、この話しの序章であり、橘の話しの中でも序章だったのではないかと思う。まだ、未見である人には、是非、みてほしい話しです。それいがいでの、この話しの名場面は、船村と吉野の寿司屋の変装や焼殺されそうになる橘と少年を助ける紅林がとてもかっこよかったです。
75 面影・密告してきた女! 不動の王者さん
この作品を見た後、すぐに仲良くなったからといって、相手の全てを信用するのは、とても危険だと感じた。この作品をテーマは、加害者である早川修が、一人の女を信じ、様々なことをやり、結局、女からしてみれば、早川修を利用していたという、恋愛とかにはよくありがちな話なのだが、早川修の一つ一つの行動を見ると、本当にかわいそうだと思う。仮に、早川修が、女の意図を、もっとはやくわかっていれば、このような惨劇にはならなかったと推測できるが、しかし、そうそう推測できるものでもないし、非常に考えさせられる作品だと思った。これは、あくまでフィクションの作品ではあるが、フィクションであって、フィクションでないと言える内容だったのではないだろうか。
80 新宿ナイト・イン・フィーバー 天知茂は天才さん
普通のサラリーマンが、拳銃を持ってしまった話である。しかし、本当に怖い話である。拳銃をもったぐらいでこうも人とは変ってしまうのだろうか?本当に考えさせられる話である。以前僕は「はみだし刑事情熱系」でこのような話を見たことあるのだが、この特捜ではそれをさらに本質的に描いていると思った。しかし、いつもはコミカルな吉野刑事も、この時は、本当にシリアスだったと思う。それぐらい残酷な事件だったと思う。
84 記憶のない毒殺魔! 緒制度の弾さん
毒入りジュース事件、これを題材にした物語だが、実は、麻薬の恐ろしさを知る内容だったと思う。高杉刑事って、人情をメインにしたものが多いが、この話は、その人情とは思えないぐらいドロドロしたものだと思う。西井とのやりとりは、今も見るのもきつい。だが、娘のさちこの作文がとてもよかった。さちこも毒入りジュースを飲みそうになるのだが、そのさちこに高杉刑事の奥さんが、「運がいいのね」という発言に「馬鹿な事言うんじゃない」と怒る高杉刑事の表情がとてもよかった。しかし、さちこって笑わないよなあ。無表情すぎて、これがまたなんともいいなあ。
91 交番ジャック・4人だけの忘年会! ヅョーヅ・ハソスソさん
無実の人間が警官によって犯罪者に仕立て上げられるという恐るべき作品。風戸佑介さんが演じる、花屋で働く真面目で心優しい男が勤務中、たまたまゴミ捨て場でまだ使えそうな自転車を発見し、勿体ないので持って帰ろうとしたところ、警官に窃盗の容疑があると言われて署に連行されるシーンですが、おそらく年末のパトロール強化月間だったというのが災いしたのでしょう。大切な用事があるにも関わらず延々とまるで犯人扱いな取調べを受け、風戸さんは精神的に参っていきます。そしてついには本庁に強制連行されそうになり、嫌がった風戸さんが振り回した手が警官に当たったことで「公務執行妨害」、取り押さえようとする警官ともみ合った際、鋏が警官に刺さり、「傷害」、ついには警官の拳銃が暴発して「殺人未遂」。錯乱した風戸さんは偶然そこにいた玉井と子供を人質に取り、「拉致監禁」…その後も次々と風戸さんが無意識に罪を犯していくあまりに酷すぎる展開です。こういういつ自分が巻き込まれるかもしれないようなリアリティのあるストーリーは本当に恐ろしい。
94 恐怖のテレホン・セックス魔! 天知茂は天才さん
これは、いつ見ても笑ってしまう内容である。「大滝秀治、大暴れ!」である。電話という凶器を使って、変態男が、女に対して、強烈な嫌がれせをする。その事件を知った、船村刑事は、「隠居な真似しやがって、許さんぞ」と犯人に憎悪を見せる。そして1度は逮捕された変態男だが、証拠不十分で釈放になる。その間に変態男は、船村刑事の声をダビングして、今度は、この声を利用して、女に嫌がらせをする。そして、その事を知った船村刑事は、変態男以上に付回し、遂に証拠をつかみ逮捕する。まさに最高のコメディ−話である。本当に腹が痛くなるほど笑いたい時や毎日がおもしろくないと思ってる人には是非見て、思いっきり笑ってストレス発散してほしいものである。まさにコメディ−の中のコメディ−である。
95 爆破魔・傷だらけのアイドル! ヅョーヅ・ハソスソさん
これは素晴らしい作品です。一人のアイドルを本当に愛してしまい、ファンという枠など越えて神聖視する吉田次昭さんですが、変にねちっこく(今でいうオタクっぽく)描かれていないところもいいですね。なんというのか、本当に神聖視している。だからこそ彼女がゆすられているという事実を知って、「俺が助けなきゃ」となってしまい、殺人を犯してしまいます。でも最後にはその一途な愛が通じたのでしょう。アイドル役の浅野真弓さんの役どころも非常に複雑。華やかな人気アイドルでありながら、回復しないかもしれない病気と闘う。それが原因で事務所も半分彼女を見捨ててしまっている。これだけは吉田さんがゆすりの相手を消したところでもどうにかなるものではなかった。そんな浅野さんを励ます役どころの桜井浩子さんも実に重要なキャラクターでしたね。そしてラスト、吉田さんは逮捕され、浅野さんは芸能界を去ります。誰一人として救われないお話ですが、最後カトレアを持って浅野さんは吉田さんに会いにきてくれました。それだけで吉田さんが演じたこの男は幸せだったのかもしれません…。
105 さようなら、高杉刑事! ヅョーヅ・ハソスソさん
高杉刑事のラストエピソードです。ある少女と出会い、その少女の母親殺しの犯人を追いかけるという、どこにでもあるような事件ですが、だからこそ人情派・高杉のキャラクターが存分に発揮されています。高杉に好意を寄せる少女役の森下愛子さんの演技も、いい意味でわざとらしくて味があります。この少女のために、昇進話もふいにして爆走、傷だらけになりながら操作を展開する高杉には感動しますよ。容疑者である少女の親戚たちもほとんどがグルになって事件に関わってました。心に深い傷を負った少女は最後日本を離れるのですが、最後高杉に花とラブレターを送ります。特命課を去り、池袋署へ栄転する日、そのラブレターの意味に気付きながらも気付かないふりをする高杉は辛くなってしまい、船村に花をあげ、ラブレターを特命課に置いて、新たな職場へ向かおうとするのですが、最後津上が高杉を呼び止め、ラブレターを差し出します。やっぱりそれは持っていかないとね、高杉さん。あと冒頭と犯人逮捕シーンでは桜井と高杉の名コンビの活躍が再び見られて嬉しかったです。高杉刑事らしい暖かさのある退職編でした。
106 完全犯罪・ナイフの少女! 5642さん
船村刑事の、刑事としてより、(容疑者として疑われた)一人の女性の親代わりとしての姿勢での捜査が、事件解決に結びついた話でした。容疑をかけられた女性のつらさが印象的でした。
107 射殺魔・1000万の笑顔を砕け! 5642さん
緊迫感のある話だったように思います。桜井刑事と紅林刑事の、犯人を憎む気持ちは変わらないが、考え方の違いによる対立。でも、ラストでお互いに認め合っているという感じだったように思います。
108 午前0時に降った死体! 太田健司さん
高杉刑事の後任に滝刑事の桜木健一さんが警官姿で夜のビルの死体の恐怖この事件の第一の目撃者そして、特命の刑事たちが事件捜査そして、屋台で滝と船村刑事が酒を飲みながら、この事件の黒幕は、代議士の田中明夫さんです。滝は代議士の顔を殴り倒したのは解決ですよ。
110 列車大爆破0秒前! 5642さん
無線を利用した犯罪、爆破と見せかけての狙撃、妨害電波の発信機が発見された場所の頭文字などから、今回の発端となるある事件を表すやり方。すべてにおいて、巧妙な事件だったように思います。あと、神代課長が特命課に戻ってくると、特命課が少し引き締まった感じがします。
111 ラジオカセットのある殺人風景! 5642さん
船村刑事の勘を信じて、男の無実を証明しようとして捜査する、桜井刑事を中心とした特命の刑事たちの話でした。子供のために何とかしようとする、父親の対照的な姿が印象的でした。
113 若者狩り・恐怖のラブレター! 5642さん
お互い身分を偽っての文通。警察に突き出すことで、その相手を失いたくない女性の気持ちは、何となく理解できる気がします。ラストで、津上刑事のミスをかばう、神代課長がかっこ良かったです。
114 サラ金ジャック・射殺犯桜井刑事! ヅョーヅ・ハソスソさん
これは桜井刑事の最高傑作だと断言したい。日向明子さん演じる一人の女の幸せを守るべく全ての不幸を背負おうとする心優しき男・桜井哲夫の沈黙劇であります。事実を話せば、日向さんの将来に傷がつくと思った桜井は、日向さんが桜井の正当な発砲理由を主張しようとした時だけ、感情を剥き出します。そしてこの異様な沈黙を守る桜井に疑問を持った特命は捜査を開始、すると意外な事実が…。とにかく自分が不利な立場に追いこまれていく時は異様なほど冷静沈着だった桜井が、後半次々と事実が浮かび、一番隠したかった本当の発砲理由がわかりそうになると、別人のようになって必死に自分を悪者にしようとする姿に心を打たれます。橘を殴り飛ばしたりと、ここまで他人のために自分を犠牲に出来るのかと思いました。そしてラスト、桜井を救うために事実を隠しきれなかった日向さんが本当に悲しかった。補足ですが、山本清史さんの人間のクズぶりも桜井のカッコ良さをより一層引き立てていて、まさに名助演です。
115 チリアーノを歌う悪女 天知茂は天才さん
まさに桜井刑事と橘刑事、男同士の一気打ちドラマである。とにかく、この時の桜井刑事と橘刑事は、本当に仲が悪いなあ。まさにドロドロしている。「橘警部 逃亡!」では、お互い信頼しているからこその大芝居を打っていたが、この時に、あんな大芝居は打てないと思った。正直、僕は、桜井刑事と橘刑事は、水と油だとは思っていない。むしろ似たもの同士だと思う。だからこそ、このように仲が悪くても仕方がないのだと思う。しかし、この話を見ていると、桜井刑事と橘刑事が、普通に捜査をしていれば、普通に解決して終っていたと思うのだが・・・・・。
117 落ちた手首が喋るとき! ヅョーヅ・ハソスソさん
愛と死と憎悪が渦巻く―――そんな言葉がぴったりの作品です。なんといっても速水亮さんの演技が泣けます。端から見れば東南アジアの若者を騙して日本で働かせている悪党にしか見えない男なのですが、本当はその若者たちの夢を叶えてやるべく、如何わしい組織の手先になっていたのでした。自分のやること全てが裏目に出てしまい、どんどん追い詰められ、そして日本で働くことに耐えられなくなった東南アジアの若者同士が殺し合い、死んでしまうという悲劇が。速水さんはついに組織に反旗を翻します。東南アジアの若者のために組織をゆすって金を取ろうとしますが、逆に捕まってしまい、同じ思いで東南アジアの若者を救おうとしていた月丘千秋さんもろとも殺されそうになってしまいます。その時、特命課が全員で救出に現れるのですが、速水さんは二発の弾丸を受け、死んでしまいます。最後まで東南アジアの若者たちのことを思って死んでいく姿が哀しげでしたね。本当に速水さんが演じたこの男は人知れず努力を続け、一生懸命生きました。どれだけ苦労しようが何をやっても裏目に出てしまう、虚しさの滲み出る役どころが、いかにもヒューマンドラマである特捜的だと思いましたね。ラストシーン、速水さんが果たせなかった夢を抱いて東南アジアの若者たちは母国へと帰っていきます。吉野が「終わりましたね」と言った後の橘の「あの子達の闘いはこれから始まるんだ」という台詞が印象的です。憎悪と死が渦巻き続けた結果、最後に残った物は愛だったのではないかな。それも男女の情愛などとは違う、人間としての深い愛情を、速水さんと月丘さんは東南アジアの若者たちに送ったのだと思いました。そして帰っていく若者たちを応援してあげたくなりました。この作品の橘と吉野は、最初人間のクズにしか見えない速水さんを罵倒したり締め上げたりしますが、徐々に速水さんの本当の狙いに気付き、最後笑顔で若者たちを見送っている…視聴者の気持ちを上手く代弁していたように思いますね。
118 子供が消えた十字路! 柴田緑さん
人情モノからアクションに至る迄手掛ける、長坂秀佳の脚本とおやっさん(大滝秀治)の刑事魂が、非常にマッチした本作品。子供を轢いてしまった男の家庭事情、事件発生時の光景を漠然としか覚えておらず、捜査に苦労する刑事達の姿が印象的であった。最後の最後に、その男を殴ったおやっさんの姿は数多く存在する話の中で、私の中に色濃く印象を残すものとなった。
119 サウスポーは死の匂い! 太田健司さん
桜井刑事が捜査した。元ボクサー(神太郎)さんと彼女麗子(堀越陽子)さんとの出会い、また、後輩ボクサーの公園の夜の中毒殺し、桜井刑事が麗子の部屋で事情そして、麗子が犯人で涙をだして、桜井刑事は何も言えなかった。桜井刑事はスナックの店で麗子が死んだ、これを聞いた神太郎さんが桜井刑事の顔を1発殴り倒した。ゴミ箱を落としたので怒りをとまらなかったから、悲しく思いますよ。
125 亡霊・帰って来た幽子! 5642さん
事件の鍵を解く「C4」と指紋の謎の解明、そして意外な結末が面白かったです。



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